秋津壽男“どっち?”の健康学「“立ちくらみ”と“めまい”はどっちが危険?頭痛、吐き気、耳鳴り、痺れがあったら要注意」 (2/2ページ)
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脳梗塞
いちばん怖いのは「聴神経腫瘍」と言って、三半規管近辺の神経にできる脳腫瘍の一種です。聴力の低下が初期症状で、顔面のしびれや筋肉の麻痺なども起こります。腫瘍ですので手術が必要ですが、こうした症状を伴う分だけ、立ちくらみよりもめまいのほうが危険だと言えます。
悪性めまいというだけあって、めまいで怖いのは「他の症状がある」ケースです。頭痛、吐き気、耳鳴り、しびれなどを伴うと、脳に異常があるケースが多く、この場合は医師に診てもらわねばなりません。とりわけ怖いのが、先にお伝えした脳腫瘍です。
また、めまいの症状には「動揺性」と「回転性」の2種類があります。「動揺性めまい」は船上で揺れている感覚のめまいです。長時間船に乗った時など、船を下りてもフラフラする「丘酔い」を感じますが、この種のめまいはさほど怖くありません。
回転性とは、遊園地のティーカップを降りたあとにフラフラするようなめまいで、プロレス技のジャイアントスイングも回転性めまいの一種ですが、このめまいを感じると、他の病気を伴うこともあるため、要注意です。
もっとも、めまいはいまだに原因不明であり、多くは命に関わらない「良性めまい」です。しかし前述のように頭痛、吐き気、耳鳴り、しびれを伴ったら危険信号です。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。