ビートたけしの金言集「自虐的言い回し“○○○がなかったら…”」 (2/2ページ)
少し前、楽屋にて映画「マッドマックス・怒りのデス・ロード」をわたくしが6回観に行った、といった話を殿に披露すると、
「マッドマックスってあれか? 砂漠みたいなとこでガソリンを取り合う映画か?」
と、実に端的なマッドマックスのイメージを述べられ、そこからは、
「まだあのシリーズやってんのか?」
「あの映画に出てくるやつらはふだん何食って生きてんだ?」
等々、実に珍しくやたらと食いついてこられたのです。で、わたくしが得意になって、つたないマッドマックス解説を始めたのですが、殿は明らかに途中から飽きてしまったようで、“もうマッドマックスなんてどうでもいいや”といった表情をあらわにすると急に、
「だけど俺もチ○ポがなかったら、もっといい映画撮ってたのにな」
と、映画監督としてのキャリアをも自身で茶化すという、最上級の自虐ギャクを言い放つと、周りをどっと笑わせていました。しかし、その場にいる一番偉い方が放つ“下”にまつわる自虐的な話ほど、場を和ませ、男の子を引き付けるものはないと、つくづく思うわたくしなのです。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!