カオナシだと?オーストラリアで顔のないのっぺらぼうな深海魚が捕獲される

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カオナシだと?オーストラリアで顔のないのっぺらぼうな深海魚が捕獲される
カオナシだと?オーストラリアで顔のないのっぺらぼうな深海魚が捕獲される

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 オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)がオーストラリア東部の深海の調査を始めて2週間、彼らは様々な深海の神秘を目の当たりにした。

 しかし、その中でも特に驚くべきはこの発見である。彼らはなんと顔のない、のっぺらぼうの魚を発見してしまったのだ。



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Deep sea faceless fish discovered in the abyss・海洋科学調査と顔なし魚の発見
 オーストラリア連邦科学産業研究機構の調査船は、タスマニア北部からクイーンズランド中部に至る連邦海洋保護区を調査していた。この海域で科学調査が行われるのは初めてのことだ。

 保護区東部で、科学者たちは小さな網と水中カメラを用い、深さ4,000mの深海を調査していた。

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imege credit: ABC News

 ミュージアム・ヴィクトリアのダイアン・ブレイ氏によると、興味深い発見が数々あったという。

 「すごいものもいくつか見ました」とブレイ氏はインタビューに答えている。「ビデオの中を横切っていく一種のキメラがいました、オーストラリアの海では、とてもとても珍しいものです」

 「頭のてっぺんに感光性の甲を持つ魚も見ました。海流に逆らってヒレで立つ三本足の魚も」

 しかしその中でも度肝を抜かれたのが、キャンベラのほぼ真東にあたるジェービス湾、4,000mの深海で乗組員が捕らえた「顔なし魚」である。

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 「こんな魚、今までに見たことがありません。この発見こそが私たちにとってのクライマックスです!」とブレイ氏。

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・鼻孔と口だけ、目は奥のほうに隠れている
 ブレイ氏の説明はこうだ。「この魚は鼻孔と口だけで、顔がありません」「どうやら、表面よりかなり奥の方に目があるらしいのですが、外からでは本当に見えないのです」

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 実は、この魚は以前にも発見例があった。1870年代、海洋科学のパイオニアである科学調査船チャレンジャー号の乗組員が珊瑚海で捕らえていたのだ。

 だがそれから約150年以上も、その存在を知るよしもなかったのだ。深海は文字通り奥が深い。まだまだ未知なるクリーチャーで満ち溢れている。

 「この調査の多くが新発見ということになると思います……しかし、これでもまだ、深海底の魚についての膨大な知識の表面をかすったに過ぎないのです」とブレイ氏。・未来の気候変動に向けて
 初めてオーストラリアの東側で行われたこの調査は、同海域での深海底の生物多様性についての基礎データを収集する機会を科学者に提供している。

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 「深海での暮らしはとても変わっています」と主任科学者のティム・オハラ博士は言う。「深海における水圧は圧倒的で、光はなく、そして本当に冷たい。記録によると、大体が摂氏1度前後です」

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 今回の調査データは、今後数十年間で起こる気候変動の影響を測るために利用できるだろう。

 「我々は深海について何も知りませんが知る必要があるのです」とオハラ博士。「我々人類は、地球のの管理人でありそれを観察する義務があります。気候変動によって深海ではたくさんのことが起こり得ます」

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 宇宙事業に目を向けそれに投資する人は多い。だが深海は多くの謎に包まれているにもかかわらず、研究費はなかなか得られず、歴史的な資金不足にある。

 自前の潜水艦が持てたらもっと調査が進むのだが、現状ではかなり質の悪いサンプリングユニットと、撮影機材しかないとオハラ博士は語る。

 宇宙にNASAがあるなら、深海にも海のNASAをと、海洋学者はかねてから呼びかけている。海洋の90パーセント以上に残存している未踏の海域を調査することで、新たなる未来が見えてくるかもしれないのだ。


via: ABC News・translated by K.Y.K. / edited by parumo



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