天才テリー伊藤対談「寺内タケシ」(1)航空母艦のライブはいい思い出だな (2/2ページ)
テリー アハハ、寺内さん、今日も絶好調だ。
寺内 同じ名前だし、他人とは思えないから、俺も会えてうれしいんだよ。
テリー そう言っていただけるとうれしいなぁ。日本で「テリー」といえば、そもそも寺内さんのニックネームですから。今日お持ちのカバンにも「TERRY」のネームプレートが付いてますね。
寺内 もう年だから、カバン置き忘れても大丈夫なようにな(笑)。
テリー またまたそんなこと言って(笑)。僕がテリーを名乗りだした頃、まだ寺内さんに了解を取ってなくて「寺内さんが怒っている」なんて噂が耳に入ってきたんです。それで、慌ててご挨拶に行って‥‥。
寺内 別に許すも許さないもないけどな、俺専用の名前じゃないんだから。
テリー 覚えてらっしゃるかどうかわかりませんけども、寺内さんに「TERRY」って書いてあるグリーンの帽子をいただいて、今も大事にして家に飾ってあります。
寺内 ああ、覚えてるよ。あの帽子にはいい思い出があってね。横須賀の港に航空母艦が入ってくるじゃない? そこの司令官が俺の大ファンだったんだよ。それで、「クリスマスイブなのに、みんな仕事で艦から降りられないから、航空母艦で演奏してくれないか」ってオファーを受けてさ。
テリー へぇ~。
寺内 俺たちはモスクワかどっかで演奏して帰ってきたばかりだったんだけど、「いいじゃない、上等だよ、航空母艦」ってやったわけだよ。全部で10トンぐらいある機材をクレーンで上げてね。
テリー うわ~、それは大変だ。
寺内 で、当時作ったばかりの「いとしのエリーナ」って曲を演奏したら、みんなものすごく感動してくれてな、「何かお礼したい」って、くれたのがあの帽子なんだよ。だから、その帽子を持って横須賀でも横田でも行ってみな。きっと全員起立して、敬礼してくれるから(笑)。
テリー そうだったんですね。でも、僕もあの帽子をもらった時に「テリーという名前を寺内さんから認められたな」と思えたんですよ。だから、僕にとってもすごく思い出深いものなんです。