天才テリー伊藤対談「寺内タケシ」(3)ギターを触ったら寝られなくなるよ (2/2ページ)
たとえ同じメロディーだって、昨日今日明日、弾くたびに全然違うんだから。
テリー もしかして、今でも自分で楽器や機材の開発をしてるんですか?
寺内 うん、全部だよ。だから大変なんだ。1ミリ大きい、1ミリ小さいみたいな誤差がちょっとあるだけで、部品から何から全部やり直しだから。
テリー そこまでやらないと、寺内さんの気が済まないんですね。すごいこだわりだなァ。
寺内 合わなかった部品を夜中に鉄工所で削ってさ、ぴったりのミリ数になって、それがストーンとあるべき場所に落ち着いた時っていうのは最高だね。その状況で、もう出てくる音もわかってるからね。
テリー 寺内さんは音楽家であると同時に、研究者でもあるんですね。
寺内 フフフ、そう言えるだろうし、「バカ」とも言うんだろうな。
テリー いや、そんなことないですよ。自分が求める音を器材から何から含めて、ずっと追求してるわけですよね。
寺内 音を追求しているとか、そんな難しいことじゃないんだな。もっと直観的にね、「こんなギターで、もっとタッチを強く弾いてみたらどうなんだろう?」とか、そういうアイデアを思いついたら、もう寝られないんだ。本当、楽しくてしょうがないんだよな。
テリー いいなぁ。そこまで長年熱中できるものがあるなんて、実にうらやましいですよ。
寺内 俺としては、ただいいギターを弾きたい、それだけなんだけどね。