「失敗作」の烙印を押される、スカイラインGT-R R33型の秘めたる魅力に迫る (2/2ページ)

イキなクルマで

これは誰かを乗せてロングドライブするのには欠かせない良さです。

第二に、トランクも他のクーペに比べて広いです。スーツケースが二つは余裕で入る容量は、車旅行には欠かせません。第三に、車体が大きく重いため、直進安定性に優れています。高速道路などで普段よりも高い速度で走る際に、その安定したR33型の走りの魅力に気付けると思います。

■R33型は不人気がゆえ相場が低いphoto by 日産自動車株式会社

R33型は確かに、スポーツカー好きの顧客からの人気が高くありませんでした。スポーツカー漫画として有名なしげの秀一の著作『頭文字D』でも、R33型に対する評価は高くありません。そのため、中古車市場を見てみると、先代であるR32型や後継であるR34型に比べて、価格の相場が低いことがわかります。

上記のように十分に魅力を備えたスカイラインを、お手頃な値段で購入できるというのは非常にお得だと思いませんか?スカイラインのエクステリアの魅力として、その独特な丸4灯のテールランプが挙げられると思います。筆者自身も、そのテールランプに少年時代に魅了されたことを今でも鮮明に覚えています。そうした憧れの車を、比較的安価に購入することが可能な車こそが、R33型スカイラインなのです。

■R33型は、大人な落ち着きをもつスポーツカー

R33型スカイラインの魅力は、軽快でアグレッシブなドライビングではなく、落ち着いた風格を持ちながらもしっかりとパワフルな走りをしてくれるのが魅力なのです。居住性の良い車内環境、ドライブ先でのショッピングにも耐えうる容量の大きいトランク、車体が重いからこそ実現できた安定性、そして乗り心地の落ち着き。そして、日産の名機であるRB型エンジンによるマイルドかつパワフルな加速。

これほどまでに大人なスポーツカーを楽しむことができるのは、「卓越した走りの本流グランドツーリングカー」がコンセプトであるR33型スカイラインであればこそなのでしょう。

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