秋津壽男“どっち?”の健康学「自覚症状のない梅毒が流行の兆候。脳や脊髄を侵し、認知症になるおそれ」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 2016年11月末のデータによると、梅毒の報告数は40年ぶりに4000件を超えており、非常に増えています。前述のとおり初期症状が出ないことから、自覚のない潜伏患者を含めるとかなりの数になると思われます。大きなリスクを抱える病気なので、コンドームを適切に使うことに加え、簡単に遊ばないことが予防につながります。

 ちなみに、尖圭コンジローマという性病があります。ウイルス性のこの病気は陰茎や亀頭、肛門、大陰唇、小陰唇、膣内などにイボができるのですが、このウイルスがウォシュレットでうつる可能性があります。処女や、5年以上セックスをしていない女性の肛門にできることもあるのです。なぜなら、女性には便秘が多く、ウォシュレットの刺激で排便しようと長時間当てた結果、ノズルの先端に付着したウイルスが飛び散り、デリケートな粘膜である肛門から感染してしまうのです。

 なお、淋病やクラミジアなどの性病をもらった場合、完治するまでパートナーとの性行為は控えるか、コンドームを装着してください。自分では治ったと思っていても、パートナーにうつった結果、再び感染(ピンポン感染)することがあるのも、性病のやっかいなところなのです。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「自覚症状のない梅毒が流行の兆候。脳や脊髄を侵し、認知症になるおそれ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 6/15号淋病“どっち?”の健康学梅毒秋津壽男社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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