33度のニューヨーク経由で来日も…。アイルランド代表の不安と決意。 (2/2ページ)
「(NO8アマナキ・レレィ)マフィとリーチ(マイケル/FL)のふたりのバックローはいい選手ですね。(同じ3列の自分にとって)タフなチャレンジになると思います」
報道陣の前に姿を見せたHOナイアル・スカネルも「時差と長旅に疲れているが、試合までにシャープにしていきたい」と話した。そして、「スクラムやラインアウトが勝敗の大きな要素となる」。
6月17日のエコパスタジアム。グリーンの塊がホームチームに襲いかかることは約束されている。
キッキング&スキルコーチを務めるリッチー・マーフィー氏は、中核を多数欠くメンバーも、全勝で母国に戻るつもりだし、その自信はあると言った。アメリカ戦で期待の若手、SOジョーイ・ベーカーが負傷して来日せぬまま母国に帰るアクシデントはあったが、補充選手のないまま戦いに挑む。
「若手が多いとはいえ、インターナショナルスタンダードに近い顔触れが揃っています。2019年の(ワールドカップ)スコッドに入る可能性がない選手はひとりもいません。ライオンズ組の穴を埋めるベテランより、これからの可能性を秘める若い選手たちです」
アイルランドでは16歳からタレント発掘に力を入れ、4つのプロヴィンスのアカデミーで育成し、トップチームに引き上げるシステムが、同国代表の強さを長く支えてきた。それぞれのカテゴリーでS&Cやスキルをみがき、土台を確かにすることが、のちの飛躍を呼ぶ流れを生んでいる。
「例えば今回のスコッドの中のLOジェームズ・ライアンは15歳から育成システムの中で才能を伸ばし、20歳になりました」
203センチ、108キロのビッグボーイは、先週末のアメリカ戦でテストデビュー。日本でもキャップを増やすかもしれない。
そんな若き才能を多数抱えてジャパンと対峙するアイルランドだが、先ばかりを見て戦っていくつもりはないと、マーフィー・コーチは言った
2019年のワールドカップで使用するスタジアムを使って戦えるのは幸運も、本当に重要視しているのは2年後に向けての視察という要素ではなく、ツアーの残り2試合に勝つ結果。若い選手たちも、それを手にすることで押しも押されもせぬ存在になることに集中する。