中国の自称・愛国層と日本の左派・リベラル系の”奇妙なる類似性” (2/2ページ)
楊舒平氏の言葉を非難する意見がある一方、中国からは「か弱い彼女に権力はない」「彼女がどうやって国を売るんだ?」と擁護したり、「愛国ならPM2.5を吸い込め!」などと非難した層を揶揄する意見も寄せられました。
さらに五毛党を批判するために、昆明の街の大気汚染を受けて2、3枚風邪用マスクを重ねて歩いている通行人の写真を微博に投稿しました。現在の中国では五毛党のようなヒステリックな愛国層を、「中国を侮辱する」という意味の「辱華」(ルー・ファー)と同音の、「つるつるのおっぱい」という意味の「乳滑」という揶揄目的の言葉が流行しています。
中国の問題を指摘する外国人や海外に住む中国人を五毛党らが批判した際、「乳滑了」(中国を侮辱しました)というツッコミがただちに寄せられます。つまり、現在の中国ではヒステリックな愛国層を否定する運動が発生しているのです。また、イギリスのリベラルメディアBBC通信は、今回の騒動について「文化大革命の紅衛兵とそっくりだ」と批判しました。
中国の問題を指摘する人々を攻撃する「自称」愛国層の中国人、南京大虐殺や従軍慰安婦などありもしない問題を取り上げて日本政府に謝罪を要求する一方、中国の問題を非難しない「自称」リベラル層の日本人は、自国を貶める「売国奴」に過ぎません。僕は彼らの存在が日本と中国の発展を妨げていると思います。
著者プロフィール

漫画家
孫向文
中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。新刊書籍『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)が発売中。