秋津壽男“どっち?”の健康学「日勤夜勤の繰り返しとつきあっていくコツ。体を上手にだまし“自分にとっての朝”を」 (2/2ページ)

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 これは脳内時計に刺激を与え光を感じさせる行為です。脳内時計は脳の中心部にある視交叉上核にあり、頭蓋骨越しに外の明るさを感じます。光があると正しいリズムとなり、結果として深い眠りにつけます。

 人間は1日を24時間として生活していますが、体内時計は約25時間が一つのサイクルです。

 昼夜がわからない暗い部屋に人間を閉じ込めておくと起床時間が1時間ずつ遅れていきますが、目から入る光は、この周期を24時間に戻してくれるのです。

 日勤と夜勤を繰り返す生活サイクルといっても、長い目で見ればリズム的には一定ですので、体を上手にだましてあげてください。

 ただし、電気をつけっ放しで眠るのは体内時計を狂わせることにもなりますので、必ず消してから寝るようにしましょう。農家の促成栽培と同じで、生活サイクルを狂わせる遠因になりかねません。

 人間は目が覚めてから16時間ほどすると眠くなるようにできており、日が暮れた、夜になったから眠くなるわけではありません。不眠症や入眠障害でないかぎり、16時間起きていれば自然に眠くなります。仕事の開始時間がマチマチな場合、布団に入る時間を逆算してみましょう。早寝をしたり、あるいは眠気に襲われても我慢して、ギリギリまで起きているのも一つの手です。

 そのうえで時間の使い方に計画性を持たせると、バラバラのリズムともうまくつきあえることでしょう。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「日勤夜勤の繰り返しとつきあっていくコツ。体を上手にだまし“自分にとっての朝”を」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 6/22号“どっち?”の健康学秋津壽男体内時計睡眠社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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