ブラジルは、淡水魚「ティラピア」の皮膚を使って火傷治療を行っている
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海に囲まれた歴史あふれるブラジルの街では、火傷を負った患者がまるで半魚人であるかのような姿をしている。ティラピアという魚の皮膚で覆われているのである。
フォルタレザの医師はII度およびIII度熱傷の患者の包帯として魚の皮膚を試している。このイノベーションはブラジルならでは事情ゆえに必要となった。
昔から途上国では動物の皮膚が火傷治療に使用されてきが、ブラジルでは人間の皮膚はおろか、豚の皮膚にもこと欠いたのである。
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Fish scales heal woman's burned body
ブラジル国内にある3ヶ所の皮膚バンクは国内需要のわずか1パーセントしか賄えていない。そのためブラジルの火傷患者の治療にはガーゼとスルファジアジン銀クリームが使われていた。
クリームに含まれる銀は感染予防に有効であるが、火傷を創傷清拭して治癒を助けたりはしない。またガーゼは毎日交換しなければならない。傷に巻かれたガーゼを剥がし、傷口を洗浄する処置は患者に大きな苦痛をもたらす。
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image credit:Oreochromis-niloticus-Nairobi - Tilapia - Wikipedia
・ティラピアの皮膚を肌に張り付ける
そこでブラジルで広く養殖されているティラピアが注目された。それまでティラピアの皮膚はゴミ同然であったが、これを消毒したものならガーゼと違いそのままにしておけるのだ。
分析の結果からは、ティラピアの皮膚には傷を瘢痕化させるために重要なコラーゲンタンパク質が豊富に含まれていることが判明している。その量は人間や他の動物のものを上回るうえに、張力や水分量にも優れている。
浅達性II度熱傷の患者なら、一度これを適用すれば瘢痕化するまで交換する必要がない。深達性の場合は数度の交換が必要になるが、ガーゼに比べればずっと少なくて済む。さらに治療期間も数日ほど短くなり、患者の苦痛を大きく緩和することができる。
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アントニオ・ドス・サントスで暮らすある漁師は、ボートのガス缶が爆発したことで右腕全体に火傷を負った。そこでティラピア皮膚による治療を受け、「ティラピアの皮膚を被せたら、痛みが引いたんだ。なんでそんな風になるのか不思議だね」と感想を述べている。
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Can tilapia skin be used to bandage burns?
この研究を最初に始めたのはセアラ国立大学の研究チームである。作り方はこうだ。まず各種の滅菌剤を用いて皮膚を消毒し、それから放射線でウイルスを殺す。そして梱包したら冷蔵する。こうして処理された皮膚は2年間使用できるそうだ。
現在、ブラジルでは臨床試験が進められている。また組織学的な研究も実施され、人間、ティラピア、豚、カエルの皮膚の組成の比較が行われている。さらにコスト面での研究も実施中だ。無事臨床試験をパスすることができれば、他国でも導入されるかもしれない。
via:pbs・.thesun・statnewsなど/ translated hiroching / edited by parumo
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