【プロ野球】ビシエド(中日)は大丈夫? 貿易会社の社員から脱サラ入団のスノーら帰ってこなかった助っ人たち (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■ブライアン・バニスター(2011年、巨人)

 2007年から4年連続でロイヤルズのローテーション投手として投げ、「バリバリのメジャーリーガー」の肩書きで来日したバニスター。巨人でも先発の軸として期待されたが、3月11日に東日本大震災が起きると原発事故の不安から無断で帰国。

 球団は再来日をうながしたが、恐怖が払拭されないとして応じず、結局「もう野球はやらない」と引退した。

 日本人も大混乱に陥った未曾有の災害のなか、ましてや異国の地であったバニスターの恐怖感は十分に理解できる。

 脂の乗り切った時期に義を通して引退を決断したバニスターだが、日本での快投を見たかった気もする。帰国後は2015年からレッドソックスのスカウトを務め、今年から投手コーチ補佐に就任した。

■ユリエスキ・グリエル(2015年、DeNA)

 記憶に新しいのはグリエル。2014年にキューバから鳴り物入りでDeNAに入団し、翌年もキューバ国内リーグが終わり次第、弟のルルデスJr.とともにチームに合流する予定になっていたが、ケガの治療を理由に来日せず。

 球団側は奔走したが、窓口であるキューバ政府から明確な回答がないまま開幕を迎え、2015年4月2日についに契約解除に至った。

 その後、2016年にグリエルは亡命。アストロズと巨大契約を結んだが、再来日しなかったのはメジャー側からのタンパリング(事前交渉)があったのではないかといわれている。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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