【プロ野球】外野フェンスといえば佐野仙好(元阪神)。ファイト溢れる命がけのプレーが後世に伝えたものとは (2/2ページ)
■死にもの狂いでポジションを奪うという意欲
現在の阪神のポジション争いも熾烈だ。特に、遊撃では若い2人がしのぎを削っている。
奇しくも、相手投手が右のときはルーキーの糸原健斗が先発を務め、左のときは、昨シーズン、1軍で頭角を現した北條史也が守備に就く機会も多い。佐野と掛布との関係性に似ている。
しかし、1975年に佐野と掛布が見せた「死にもの狂いでポジションを奪う」姿勢は、哀しいかな、糸原と北條のベンチの様子からはまだうかがえない。
三塁というポジションを争い敗れても、左翼というポジションが佐野を迎え入れてくれた。これはいかに高いレベルで掛布との競争が行われていたかを示すものだろう。
糸原、北條はともに潜在能力の高い選手だ。これからの「死にもの狂いでポジションを奪う」という意欲が、2人をともに成長させ、阪神を強くしていくのは間違いないのだが、果たして……。
- まろ麻呂
- 企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子どものころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。