【プロ野球】こんなに勝てない日々だから。今こそ振り返りたい、巨人軍「栄光の1勝目」の味 (2/2ページ)
■出るか、通算10000号
巨人軍最初のスターのひとり、中島治康の伝説についてもおさらいしておこう。初勝利から12日後の1936年7月15日、山本球場での大阪タイガース戦で「巨人軍初本塁打」を記録したのも中島だった。
余談だがこの中島、上述したようにプロ野球史上初の三冠王を1938年秋季リーグで達成(打率.361、10本塁打、38打点。ただし、「三冠王」としてクローズアップされたのは、1965年に野村克也[当時、南海]が戦後初の三冠王を達成したとき)。
やはり、打つべき主砲の打棒こそが勝利への近道、ということなのではないだろうか。
閑話休題。
以降、80余年のときを経て、巨人軍は今年、12球団史上初となる大記録達成に挑んでいる。それが「球団通算1万号本塁打」だ。
中島が放った第1号から、昨シーズン終了時点で通算9895本塁打を打ち続けてきた巨人。今季、開幕時で残り105本だった1万号への歩みは、交流戦終了時点であと66本にまで迫った。なんとか今季中には達成できそうな偉業なのだ。
勝つのが難しいのではれば、せめて来場したファンへの思い出としてホームランを重ねて欲しい。その一歩一歩、一本一本の積み重ねが、次の勝利と「球団通算10000号」の偉業に近づく鍵になるのではないだろうか。
文=オグマナオト