トイレに流された避妊ピルや洗剤で魚のオスがメス化する現象が相次ぐ。5匹に1匹がメス化。
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洗面所や台所、トイレから流された避妊薬や洗剤といった家庭用品が魚のオスをメス化させているという。
こうした製品に含まれる化学物質は、人間の女性ホルモン(エストロゲン)と似たような作用を魚にもたらす。これによって、精子の数を減少させ、卵を作り出すといった、魚にオスとメスの特徴が同時に現れる現象が確認された。その影響は大きく、川魚の5匹に1匹に現れているという。
・川魚のオスの5匹に1匹がメス化
英エクセター大学の研究者が発見したのは、英国内50ヶ所に生息する淡水魚のオス20パーセントにメスの特徴が色濃く現れていたことだ。また、その子供が化学的変質の影響を受けやすい傾向も明らかになった。
こうした影響を与える化学物質は避妊ピル、洗剤、プラスチック、化粧品などに含まれており、トイレに流されることが多い。そのエストロゲン的効果は下水処理施設で採取された200種以上の化学物質から確認されている。
またその一部は、メス化効果のほか、攻撃性や競争的行動といったメスの獲得に関連した行動の低下を引き起こしていた。こうしたオスは繁殖し子孫を残せる可能性が低まる。
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メス化が確認されたローチ
ここ数年、化学物質が魚に与える影響は学会でも懸念されていた。
それはアメリカも同様で、2010年、ワシントンに拠点を置くポトマク・コンサーバンシーがこの分野についてさらなる調査を要請している。
ポトマック川の調査からは、バスのオスの80パーセントに精巣に卵があるといったメスの特徴が現れていることが判明し、それは化学物質の毒性によるものと推測された。
抗うつ剤などが放流されることで、捕食者に近づかないといった魚に自然に備わっている警戒感が薄れているという報告もある。
via:exeter・thetimes・inewsなど/ translated hiroching / edited by parumo
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