サルバドール・ダリの遺体が掘り起こされる。娘だと主張する女性と本当に親子関係があるのかどうかを調べるため
[画像を見る]
世紀の鬼才、シュルレアリスムの代表的な作家として知られているサルバドール・ダリは、人妻だったガラ・エリュアールと恋に落ち、ガラが正式に離婚してから2年後の1934年、結婚することとなる。
1989年にスペインで亡くなったダリは妻との間に子供はいなかった。だが、自分がダリの娘だと主張する女性が現れた。
女性はダリが彼女の父親であることを証明するため、DNA鑑定をするよう申し立てを行った。だがダリはすでに死んでいる。DNA鑑定をするには遺体を掘り起こさなければならない。
その申し立てを受け、スペイン・マドリードの裁判所は、DNA鑑定のためダリの遺体を掘り起こすよう命じたそうだ。
・ダリと不倫関係にあった元家政婦、2人の間に生まれたと主張する女性
今回申し立てを行ったのは、1956年生まれのスペイン人女性マリア・ピラル・アベル・マルティネス。
マリア曰く、当時家政婦だった彼女の母親が1955年にダリと不倫の関係にあって、自分が生まれたのだという。ジローナ生まれのマリアはタロット占い師で、2015年に初めて実父の法的認知訴訟を起こした。
ダリは1989年に85歳で亡くなったが、故人との血筋を特定できる生物学的なものはなにも遺していない。もし娘と認められれば、マリアはダリの唯一の子として膨大な遺産の一部を相続することになる。
[画像を見る]
申し立てを行ったマリア・ピラル・アベル・マルティネス・母親に自分はダリの娘であると聞かされていた
シュールレアリスムの巨匠であるダリの遺体は、故郷カタルーニャ地方北東部フィゲラスにある、自分でデザインしたダリ劇場美術館に埋葬されている。
マリアによると、彼女の母親アントニアが、カダケスのある家族のもとで働いていたとき、隣にダリが住んでいたという。
アントニアは1955年にメイドの仕事を辞め、違う町に引っ越して別の男性と結婚した。マリアは、母親からダリが父親だとたびたび聞かされていて、他人がいる前でも頻繁にその話をしていたという。
「あの口髭が恋しいだけ」とアントニアはかつて言っていたという。
不倫していたと言われている時期は、ダリは我がミューズと言ってやまないガラと結婚していたはずだが、ふたりの間に子供はなかった。
[画像を見る]
しかし、ダリの遺産を管理するダリ財団は、この申し立てに上訴する予定だ。
遺体掘り起こしの決定は、マリアが2007年に2度実父確定検査を受けたが、その結果を知らされていないことにも言及している。
マリアのこの訴訟は、スペインの威信に反するも同然で、特にダリの財産の扱いに影響を与える。
もし、マリアがダリの娘だと証明されたら、彼女はダリの名字と遺産の一部を受け継ぐ権利を得ることになる。スペインのメディアはマリアが法的にそれを要求するはずだと言っている。
マリアの弁護士は、いつ発掘が行われるか、日付は決まっていないが、この7月中には実施されると言っている。
これに対して、ダリ財団は近々上訴すると言っている。
via:dangerousminds・boingboingなど/ translated konohazuku / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』