ペンとポストカードだけを武器にナチスに抵抗した夫婦の実録映画 (2/2ページ)

まいじつ

この中高年夫婦が、形ばかりの理不尽な法廷で顔を合わせ、以心伝心の結束をさらに強固にするあたりは心奮えるほど。

彼らがいつ捕まるのか、逃げきれるのか、いや逃げ切れ、とハラハラのサスペンス演出も冴え渡る(監督は俳優出身のヴァンサン・ペレーズ)。また彼らの逮捕命令を受ける取締官の悲劇も平行して描かれて、なるほどと思った。

原題を直訳すると“ベルリンにひとり”なのだが、この場合、ひとり=ALONEは、“孤高”という意味も含めてではないか。この名もなき夫婦の活動は、戦時中には、結果的に大した効果は挙げられない“無駄な抵抗”だったのかもしれないが、戦後はるかないま、改めて知る価値、見る価値がある、と思う。

 

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