【プロ野球】復帰間近の西岡剛と新加入のロジャース。阪神が切る2枚のカードは「育成」と「勝利」を両立できるか (2/2ページ)
■西岡の復帰で打線は活気づきそうだが……
2枚目のカードは、昨年の左アキレス腱断裂のケガから復帰した西岡剛だ。
実戦復帰を果たしたのは5月30日。ウエスタン・リーグでの成績は、16試合に出場し48打数19安打、打率.396と絶好調をキープしている。あとは1軍へ昇格するだけ、という状態だ。
守備でもロッテ時代の本職だった遊撃をこなし、準備を整えている。
今季の遊撃は、開幕から北條史也がスタメンを奪取するかに見えたが、成績不振で現在はファームで調整中。ルーキーの糸原健斗が台頭してきているとはいえ、まだレギュラーを奪取する域には達していない。大和は安定した守備を見せてはいるが、打撃は物足りなさが否めない。
遊撃に「スイッチチヒッター・西岡」というピースがはまれば、相手投手の左右関係なく起用し、打線が活気づくことは間違いないのだが……。
■「勝利」と「育成」を左右する2枚のカード
ただ、この2枚のカードにはデメリットもある。
2人を積極起用すれば、これまで育成し、結果が出つつあった若虎たちの成長の芽を摘む可能性も出てくるのだ。
広島との優勝争いは、7ゲーム差をつけられたビハインド状態にある。そこで、あくまでもリーグ優勝を狙って2枚のカードを強行に切ってくるのか。あるいは、引き続き若手にチャンスを与えつつ育成にも重きを置くのか。
また、今回のロジャースの獲得には、金本監督は消極的だったといわれている。その金本監督が、こだわってきた若手の起用に関してどう判断を下すのか。
「育成しながら勝つ!」が至上命題の阪神にとって、この2枚のカードの行方が注目される。
(成績は7月5日現在)
- まろ麻呂
- 企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。