天才テリー伊藤対談「ジミー大西」(1)お客さんの意見に押しつぶされてて (2/2ページ)
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テリー こんな感じでつきあいは長いけど、絵に専念してからのジミーちゃんのことは、実はあんまり知らないんだよね。最近はまた芸人としての活動も目立っているけど、絵はやめたわけじゃないんでしょ?
ジミー はい、やめてはないんです。でも今、1枚描くのに3カ月から半年ぐらいかかるんです。
テリー そんなにかかるんだ? また、どうして?
ジミー 最初の頃はそこまでかからなかったんですけど、個展を開くとお客さんの生の声が聞こえてくるじゃないですか。前にトイレに入っていた時に、お客さん同士が「何かジミーちゃんの絵を見てると、目がチカチカしてくるよね」「同じタッチの絵ばっかりやね」みたいな話をしてるのを聞いてしまったことがあるんです。
テリー ああ~、批判的な意見が聞こえちゃったか。
ジミー だから、意識して「違ったものを描こう」とは思うんですけど、それがプレッシャーになってしまって、今ちょっとそれに押しつぶされてコケてる状態なんです。
テリー 絵に専念してどのぐらいだっけ?
ジミー もう、20年ぐらいです。
テリー もうそんなになるんだ、じゃあ立派なプロだもんね。それこそ最初の頃は「芸人の余技」というか、アマチュア感覚で楽しく描けたけど、やはり周りの期待に応えたいという気持ちが出てきた?
ジミー そうですね。描きたいものはいっぱいあるんですけど、自分が「よし」と思えるまでに時間がすごくかかるんです。ここにきて、やっぱり自分は絵を描くための基本がちゃんとできてないなと。
テリー それだけジミーちゃんが絵描きとして本物になったってことなのかな。だけどさ、たとえ半年で1枚しか描けなくても、1枚600万とかで売れたら余裕じゃない?
ジミー そんなに高く売れないですよ。今、10号サイズの絵が200万ぐらいですから。
テリー そうかぁ、じゃあ月40万くらいの計算か。てっきりジミーちゃんにはもう何億ものお金が入ってきていて、左うちわでウハウハなのかと思ってたよ。どの世界も、そんなに甘くないんだな。