一流と下位層に大きな開きが…意外に少ない「プロ棋士の年収」 (2/2ページ)
また、年金にも加入しており、以前は連盟が厚生年金に加入していましたが、6年前に公益社団法人に認可されたことで国民年金になっています」(同・記者)
公式戦デビュー29連勝の新記録を達成した藤井四段は、どれほどの収入を得たのだろうか。
「藤井四段は、6組に分かれて行う予選の最下位である6組のランキング戦を制して本戦へ進んだので、6組の優勝賞金93万円と、本戦1戦目の対局料46万円を獲得しています。30連勝を懸けて臨んだ竜王戦決勝トーナメント2回戦では、佐々木勇気五段に敗れましたが、対局料の52万円を得ているはずです。竜王戦関連だけでも、総額191万円の収入があります」(日本将棋連盟関係者)
基本給代わりの「参稼報償金」
棋士は関東か関西のいずれかに所属している。藤井聡太四段は関西所属だ。
「関東から関西、関西から関東などへ遠征する場合は、将棋連盟から規定の交通費と宿泊費が支払われますが、対局が長引いて日付をまたいでも超過勤務手当はありません」(前出・記者)
そんな厳しいプロ棋士生活を下支えするのが『参稼報償金』だ。
「これは毎月の手当に相当する“基本給”のようなものです。ある引退したプロ棋士のブログによると、《順位戦のクラス・各棋戦の実績・棋士年数によって参稼報償金は査定され、下位のフリークラスの報償金は、B級1組の4分の1》と記されています。クラスは、上から順にA、B、Cに分かれ、BとCはそれぞれ1と2に分かれ、C2の下がフリーです。推測ですが、フリーは10万円以下ではないでしょうか」(同・記者)
プロになるための門戸も狭ければ、生活するためにも厳しい世界といえそうだ。