経済効果1兆円狙う 楽天の民泊事業参入の勝算 (2/2ページ)

週刊実話


 「米テキサス州に本社を持つ、バケーションレンタルの世界的最大手・ホームアウェイ社が、日本での民泊事業に手を挙げた。バケーションレンタルとは、戸建て住宅を夏季長期休暇で開ける際に賃貸するというもの。そこで積み上げた実績をもって日本での民泊に商機を見出し、エアビーアンドビー社の独占に待ったをかけようという動きです」(不動産関係者)

 ホームアウェイ社では、顧客が一軒家やアパートを部分シェアするのではなく、丸ごと貸し出すサービスを行っている。しかも豪華物件を集め、それらを貸し出すことで他社との差別化を図りたいと模索しているという。
 「海外勢だけではありません。賃貸不動産大手のアパマンショップホールディングスや、レオパレス21も参入を模索している。さらに、民泊を巡っては異業種からの参入も相次いでおり、私鉄の京王電鉄は2月、民泊特区の東京・大田区蒲田に民泊向けの専用マンションをオープンさせ、京王線沿線にある空き家を民泊用の物件として活用することも計画中だといいます」(同)

 そのため、鳴り物入りに思える楽天の参入が、必ずしも成功するとは限らないという。
 「新規参入する面々も強者揃いなら、日本の民泊をほぼ独占状態のエアビーアンドビー社も掴んだ市場を譲る気はさらさらなく、対抗すべくテコ入れに躍起です。やはり日本への旅行客は中国人の比率が大きく、中国には自国の民泊業者がいて浸透に苦戦しているのですが、そこは世界のトップ業者、投資とスタッフを相当中国に投入し始めている。中国第2の賃貸サイトで、企業価値は日本円で約353億円という『小豚』の買収にも動いています。中国を制すれば中国市場だけでなく、日本への中国人民泊希望者を根こそぎ取れると踏んでいるようです」(経済アナリスト)

 さらにエアビーアンドビー社は、日本において最大の人材派遣業・パソナと提携した。
 「その目的は、貸し手のオーナーが民泊業について法律などに疎いうえに、外国語にも困る点。さらには清掃なども含め、様々な問題点やトラブルをパソナが代行して解決するということにあります。これを、きめ細かな民泊の提供につなげようという算段。やはり、実績がある上に数歩先を行っている感は否めません」

 迎え撃つエアビーアンドビー社に対し、満を持して挑む楽天。果たして、勝機はあるのか。今後の熱いバトルに注目だ。
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