天才テリー伊藤対談「山本美優」(1)絶妙の機会だった総合格闘技の誘い (2/2ページ)

アサ芸プラス

ものすごく怖い鬼コーチで、今では姉弟という気が全然しないです(苦笑)。

テリー そりゃ大変だ(笑)。美憂さんは、もうすぐ開催される格闘イベント「RIZIN」に参戦するけど、レスリングから総合格闘技に転向したのは昨年だったよね。41歳での新しい挑戦、どんな思いがありましたか?

山本 よく「すごい決断をしたね」とか言われるんですけど、あんまり深く考えるタイプじゃないので。けっこう気楽な感じで「大丈夫でしょう」と思ってたんですよね。その時もオリンピックを目指して、レスリングは現役で続けていましたし。

テリー なるほどね。

山本 でも実際に始めてみたら、レスリングとは完全に別物ですね。

テリー オリンピックを目指してたっていうのは、昨年のリオ五輪?

山本 そうです。年齢も年齢だし、普通のことをやっていたら他の選手に絶対追いつかないと思って、いろいろ調べたら北アメリカのトレーニング技術が進んでいることがわかって、6年ぐらい前からカナダに拠点を移してたんです。それでカナダの国籍を取得しまして‥‥。

テリー あっ、それ、カンボジア国籍の猫ひろしと同じパターンだね。

山本 そうなんですよ。でも、結局(カナダの)レスリング協会が「ギリギリだからダメ」という結論を出して、予選に出る権利をくれなかったんです。

テリー うーん、何でそうなっちゃったんだろう?

山本 「ルール上」とか、いろいろ言われたんですけど、本当のところはよくわからない。移民局や、アスリート専門の弁護士の方からも協会に働きかけてもらったんですけど、結局はオリンピック開催のギリギリまで、そのゴタゴタを引きずってしまいました。

テリー そうなると、もう練習どころじゃないね。

山本 はい。私も代表候補の選手たちのチームに参加して練習をしてたから、「もうこれ以上、迷惑をかけられないな」と思ってあきらめたんです。

テリー そこまでやったのに、悔しいよな。もう泣いちゃったでしょう。

山本 泣きはしなかったですけど、子供たちも応援してくれていたので、残念でしたね。でも、ここまで頑張ったことは絶対にムダにならない、と自分に言い聞かせていて、そんな時に「RIZIN」のお話をいただいたんです。

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