秋津壽男“どっち?”の健康学「胃カメラとバリウムの検査方法の違い。胃ガンを早期発見するにはどっちの検査?」 (2/2ページ)
加えてバリウムによる放射線障害が小さくないのも胃カメラを勧める理由です。
バリウムの場合、被曝線量が胸部X線写真の150倍とも言われており、毎年受けた場合、遺伝子の本体であるDNAを傷つける作用があります。そのため、バリウム検査は3~4年おきなど間隔を開けるとよいでしょう。加えて、バリウムを飲んだあとの排便で苦しむ人もいるため、「バリウム検査よりは胃カメラ検査」だと言えるでしょう。
胃カメラ検査は口から太いカメラを飲むため苦しいイメージもあります。しかし、最近では痛みも苦しみも少なく、「鼻からの細いカメラ」で検査もでき、昔よりはるかに楽な検査方法となっています。
胃ガンは遺伝との因果関係が比較的ハッキリしているガンであるため、家族や親戚に胃ガンの人がいる場合、マメにチェックをすることをお勧めします。30歳を過ぎたら年に1回、まずは胃カメラ検査をしてみてください。異状がなければそのあとは5年に1回程度でかまいませんが、所見を言われたら年に1回ほどの検査を受けるのがベストです。小さな異状からガンが見つかることもあるため、気になる人は、検査をマメに行ってもいいかもしれません。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。