山﨑賢人『ジョジョ』原作ファンが猛反発でガラガラ空席祭りの惨状 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 スタートダッシュに失敗しても、良作であれば口コミ効果が期待できるが、映画を鑑賞した観客の評価は「今年ワースト」「ドラゴンボールの実写よりつまらない」「予想より面白かった」と賛否両論で荒れている。また8月11日には映画『スパイダーマン ホームカミング』が封切られるだけに、『ジョジョ』の巻き返しは難しくなる一方だ。

 続編に関しては「2章を」と希望する声もあるが、興行成績の結果を受けて「頼むから続きを作らないでくれ」「安心してこけていいぞ」と反対派がやや優勢だ。なぜこうも意見が真っ二つなのか。

「極端にヒドくはないが、出来が良いというわけでもなく中途半端。当初の期待値が低かっただけに『思ったより出来がいい』と感じている人が多い。ただ『スタンドのCGが良かった』と言っても国産映画にしてはマシというだけに過ぎない。同時期に迫力満点の『トランスフォーマー』をやっているので、CGのクオリティは嫌でも目立つ。それにジョジョは全体を通して冗長で『見ていて眠くなる』というレビューも多かった。演出は4部ならではの軽妙なシーンも少なく、終始シリアス一辺倒。『ドドドド……』などジョジョの世界観を演出する効果音などは全てカット。原作の枠組みを上手に抜き取った“三池演出の映画”でしかなかった。原作ファンには背を向けられるポイントがいくつもありました」(前出・映画ライター)

 結果から見れば、世間に受け入れられなかった実写版『ジョジョ』。それでも東宝とワーナーにとっては一度乗りかかった船。第2章も反対派の声に耳を傾けずか、ムリヤリ作るのが既定路線だという。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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