差はどこ?復帰の「ノンスタ井上」失業の「ガリガリガリクソン」
今年上半期の芸能ニュースでは、お笑い芸人による自動車絡みの事件が話題となった。
昨年12月11日にお笑いコンビ『NON STYLE』の井上裕介が東京都内で車を運転中に、タクシーを追い越そうとして接触。そのまま走り去り、当て逃げしていたことが明らかになった。タクシー運転手が負傷する事態となり、井上は書類送検され、以降約3カ月にわたり芸能活動を自粛した。東京地検が3月6日に不起訴処分とし、翌日には記者会見で涙ながらに謝罪をした。
「テレビ局もそれまでに収録した井上の出演シーンをカットするなど、年末の多忙な時期に編集対応に追われ、多方面に甚大な影響が出ました。それでも3カ月という短期間で復帰できたのは、人気があることはもちろん、テレビ局や芸人仲間、事務所からも慕われている証拠でしょう」(芸能記者)
復帰後の井上は、相方の石田明を筆頭に先輩芸人らにうまく事故のネタを笑いに転換してもらっている。無事に芸能界へのカムバックを果たしたといえそうだ。
一方で復帰のめどが全く立たない芸人もいる。ピン芸人のガリガリガリクソンだ。
全く違う対応をした松本人志
ガリクソンは5月12日に大阪市内で飲酒運転をしたとして書類送検され、7月10日付で略式起訴となり、大阪簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。事件直前まで酒席を共にしていた女性タレントが、SNSへバーにいたガリクソンの写真を投稿したり、飲んだ酒量を公表したりして、当日の情報を投稿し続けた。ガリクソンの人望のなさがうかがい知れる出来事だった。結局この女性タレントは炎上商法だと批判される事態に発展し、事務所から無期限の謹慎処分を言い渡され、6月末に退所した。
「普段から、ガリクソンはさまざまな社長人脈を最も重要視しています。酒を飲むのも自分に実益をもたらしてくれる社長がほとんどです。それ以外はあからさまな手のひら返しで、大阪の芸人仲間たちからは煙たがられている存在なのです。もう復帰は厳しいので、このまま芸能界を引退するのではともささやかれています」(同・記者)
ふたりの事務所の先輩に当たる松本人志は、復帰直後の井上を『ワイドナショー』(フジテレビ系)に呼んでテレビへ露出する場を提供したのに対し、ガリクソンには同番組で「芸人として、同じ所属事務所の人間として、邪魔やわぁ」とにべもない。
ちなみに松本は、6月に睡眠薬を飲んで車を運転したとして警視庁から事情聴取を受けていたお笑いコンビ『インパルス』の堤下敦も併せて「車トラブル3部作」と揶揄している。
芸能人にとって自動車の運転はリスクが高いものになってきているようだ。万が一トラブルを起こしてしまったら、復帰できるかどうかはその人の持つ人望次第なのかもしれない。