青空球児「どっちかが死ぬまで解散はないよ。2人で1つだから」 (2/2ページ)

日刊大衆

当時は、師匠のコロムビア・トップ・ライトってすごい人気だったんだよ。初めにトップさんのところに行って、当時は大体1畳1000円で、4畳半だから4500円。それの5か月分だから、2万円ちょっと。“しょうがねえな”って金くれたの。

 でも、バクチが好きでね。その金を握って競馬場に行っちゃうの。やっぱり、なくなっちゃうんだよな。次にどうするかっていったら、もうトップさんのところには行けないから、今度はライトさんのところに行っちゃってね。ライトさんも金を貸してくれたんだけど、俺は仕事もねえし、することがねえから、行っちゃうんだよね競馬場に。

 失敗したのは、コロムビア・トップ・ライトってのは、コンビなんだよ。毎日、顔を合わせているわけ。それで、バレちゃってね。破門になっちゃった。

 こうやって昔を振り返ると、53年って長いよなー。たけしなんかも後輩だからさ。といっても、“おい、たけし”なんて言えないから、たまに会うときは、“監督”って。たけしも“ご無沙汰し……”って、ごにょごにょと返してくれる(笑)。

 でも、そんなに長いことやっている感覚はないんだよな。あっという間だった。長く続けてこられた秘訣は、色んなことを考えないことだろうなあ。

 この年になれば、もう元気に舞台に立ち続けられるだけでいいんだよ。いまさら、映画に出たいとかは思わない。あっ、でも主役ならやりたいね(笑)。セリフは、覚えられないだろうけど(笑)。

撮影/弦巻 勝

青空球児 あおぞら・きゅうじ
1941年8月17日、神奈川県横浜市生まれ。65年に青空球児・好児を結成。73年にNHK新人漫才コンクール優勝。79年に真打ち昇進。ゲロゲ~ロのギャグで一世を風靡し、現在は一般社団法人『漫才協会』会長を務める。

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