一流の営業マンは天ぷらの衣を剥がして食べる。なぜ? (2/2ページ)
万が一落ちたら…」
甲州氏は、セールスにとってデメリットになることはいっさい排除し、様々なルールを課していた。それは、先述した留守番電話のようなものから、本当に些細なものまで。
たとえば、甲州氏はマンホールの上は歩かないようにしていたという。その理由が、「万が一、フタが外れて穴に落っこちて大ケガでもしたら、お客さまとのアポイントに行けないから」というものである。
◆忙しい時に食べる天丼は、衣をきれいに外して食すまた、アポイントをぎちぎちに入れていた頃は、食事にも独特の配慮がなされていた。こういうものだ。
「オレは店で天丼とか食うとき、身から衣をきれいに外して、衣は食べないようにしてたんだ」
もしも、定食屋で使用している油が古くなって汚れていたら、腹を壊してしまうかもしれない。すると、アポイントの途中でトイレに駆け込まなければいけなくなる可能性がある。
「そんなことでお客さんのアポイントに遅れたらタイヘンだろ」
◇ ◇ ◇
本書は、「顧客志向」を究極的に突き詰めてセールスを行ってきた甲州賢氏の仕事が、同じ時を過ごした人たちへの取材を通したエピソードとしてまとめられている。今も指針にしている営業マンが多いという甲州氏のセールス道から学ぶことは多い。
また、本書にはオーディオブック版も配信されている。ユニークで仕事のできる先輩営業マンの話を聞くようにすいすい入ってくる。オーディオブック版も出ているので、音声で聴いてみるのもいいだろう。
(新刊JP編集部)