【第7回】浮気や不倫、二股でもない“オープンな複数恋愛”をする「ポリアモリー」の私について(きのコ)
皆さんは「ポリアモリー」という言葉を聞いたことがありますか?
ポリアモリーとは、「恋愛のお付き合いは1対1でするもの」という限定をせず、全員がすべての関係に合意したうえで同時に複数の人とお付き合いする、という恋愛・性愛関係のことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない、「オープンな複数恋愛」とはどのようなものなのでしょうか。
この連載では、複数の人に同時に恋をしてお付き合いしている私・きのコが、ポリアモリー当事者のひとりとして、私なりの恋愛のかたちを綴っていきます。
前回は、ポリアモリーに興味のある方々が使っているサービスや参加しているイベントについてご紹介しました。
今回は、最近ちまたでもちらほら見かけるようになってきたポリアモリーに関連する書籍の中から、きのコの独断と偏見で、オススメのものをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います!

皆さんは「ポリアモリー」という言葉を聞いたことがありますか?
ポリアモリーとは、「恋愛のお付き合いは1対1でするもの」という限定をせず、全員がすべての関係に合意したうえで同時に複数の人とお付き合いする、という恋愛・性愛関係のことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない、「オープンな複数恋愛」とはどのようなものなのでしょうか。
この連載では、複数の人に同時に恋をしてお付き合いしている私・きのコが、ポリアモリー当事者のひとりとして、私なりの恋愛のかたちを綴っていきます。
前回は、ポリアモリーに興味のある方々が使っているサービスや参加しているイベントについてご紹介しました。
今回は、最近ちまたでもちらほら見かけるようになってきたポリアモリーに関連する書籍の中から、きのコの独断と偏見で、オススメのものをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います!

恐らくは日本で初めて、ポリアモリー当事者によって書かれた本だと思います。
ポリアモリー以外にも、トランスジェンダーなどのLGBTをはじめとする様々なセクシャリティについて多くの人が語った評論集といった体裁です。多様な愛や性のあり方があるということが理解できる1冊です。
私のオススメは、「ポリアモリーなおっさんトーク」と「ROSポリアモリー座談会」という2つの座談会を記事にしたものです。
ポリアモリーと家制度の対立構造や、ポリアモリーとロマンチックラブ・イデオロギーとの関係など、深いテーマが分かりやすく語られています。「マジョリティの人たちは『彼女』とか『彼氏』って言葉によって、関係性が見えると思ってるんだよね。関係が分かったらこう扱ったらいいなって安心する。人の扱い方の準拠枠みたいなのが欲しいみたい。」という部分を読んだ時は、「それそれ! まさにそれなんだよね!」と膝を打つ思いでした。
ポリアモリーに関して書かれた日本語の本としては、もっとも新しい1冊。ポリアモリーとしての自らの半生を、情熱的な私小説風に謳いあげた物語です。
私は「こういうポリアモリーもいるんだなぁ。嫉妬の受け止め方とか、私とはかなり違う感覚だ……」と新鮮な驚きを感じながら読みましたが、最後のQ&Aにはとても共感できました。
なかでも、「フェアであることが、平等であることより大切」「私は、誰ひとり、恋人が出来なくても、モノガミー関係を築く気はありません」という部分については、私もまったくその通りだと思います。
主にアメリカにおけるポリアモリーの現状を紹介する著作です。
この本では、嫉妬を「独占欲からの嫉妬」「疎外感からの嫉妬」「ライバル意識からの嫉妬」「エゴからの嫉妬」「不安からの嫉妬」の5種類に分類して丁寧に論じています。
嫉妬はポリアモリーなライフスタイルにおける最も大きなハードルであり、この感情にどう対応するかが多くの人にとっての関心事となっています。
この5つでいうと、私自身は恋人が自分の知らない人と仲良くしていると、時々「不安からの嫉妬」を感じることがあります(一方で、独占欲はほぼないと言っていいと思います)。
他には、「ポリアモリーの実践に必要なのは『理性』『知性』『コミュニケーション能力』」という言葉が印象的でした。
アメリカにおけるポリアモリーとは、自ら選択するライフスタイルなのだ、ということが明確に分かります。
安定したポリアモリー関係にはコミュニケーションが欠かせないということはこの連載でも述べてきましたが、本書にもある「あなたは愛する人と『ちゃんと』交渉していますか?」という言葉に改めてはっとさせられました。
ライフスタイルとしてのポリアモリーって、どこまでも自分の自由と責任において他人との関係性を選択し構築していこうとする、ある種の自己表現のかたちなのだなぁと思います。
この本に書かれているポリアモリーってすごくハードル高そうだし、私もそうであるように、この本に登場する人々も悩んだり苦しんだりしながら試行錯誤し続けているということが見てとれました。
少なくとも、ライフスタイルとしてのポリアモリーは一時的な「遊び」とは違う、という主張はすごく伝わってきたし、それを主張したい人には、強力な支えとなる内容だと思います。
ポリアモリー当事者ではなく研究者によって第三者的な視点から書かれた本ということで、ポリアモリーを知らない人やポリアモリー当事者ではない人に対する説明材料としても、説得力のある内容となっています。
今回は、ポリアモリーに関する書籍をいくつかご紹介しました。今後もこの連載に関するご質問や「こんなテーマについて書いてほしい!」といったリクエスト、お待ちしております。
Written by きのコ