福島第一原発所長「2000万円越架空請求」スキャンダル!(1)ケガしても労災が下りない (2/2ページ)
「日頃からS所長は、無事故・無災害を目標に掲げています。作業員の目につく場所には、〈無事故・無災害日数○時間達成〉という掲示があり、下請け会社はケガ人が出るのを恐れている。S所長の会社での評価を下げることになり、今後の仕事にも影響が出るので、先ほどのケースでもZ組が口封じさせました」
過去には作業員たちが労働環境に疑問を持つ騒動も起きていた。やはり福島第一原発で働く、B氏はこう述懐する。
「別の下請け会社でも仕事中に鉄骨が落ちてきて、作業員が指を切断する事故が起きたんです。その時は申請を出して、労災認定を受けています。それからしばらくして、その会社の従業員が全員、理由もよくわからないまま連帯責任を取らされる形でクビを切られたのです」
この“恐怖政治”とも言える一件により、またしてもZ組がもみ消しに走っていたのでは、と他の下請け会社の作業員たちの間では不信感がふつふつと芽生えるようになった。
「Z組が他の下請けに比べて、S所長から優遇されていることに気づきました。例えば、自分たちが作業をしている間、Z組の作業員は30分くらい仕事をしただけで、あとは昼寝ばかり。S所長が気づいても特におとがめはないのです」(前出・B氏)