黄金の「昭和テレビ時代劇」主役をオール直撃!(1)中条きよし<「必殺仕事人」三味線屋の勇次> (2/2ページ)

アサ芸プラス

中条 横に投げた糸が、どうすれば鴨居の上に曲がって飛ぶんだって(笑)。まあ、そう考えたらできないね。

── 糸を口でツツーと引っ張るのは、独特の色香を感じました。

中条 最初は普通に指で輪を作っていたんですよ。それが14話で、屋形船のシーンで片手がふさがっていた。それならばと口でくわえてみたら「それだ! 絶対いいよ」と言われて。そういう偶然が重なり、ドラマはできていくんです。

── 必殺シリーズは光と影を駆使した映像美が際立っています。

中条 これは撮影の石原興と、照明の中島利男という二人の偉大な功績。勇次は殺しに行く前に障子のすき間に立って、目線を行かせるわけですよ。そこだけ照明を当てて陰と陽が鮮やかな映像になり、どの場面を静止画にしても絵になっていた。照明とカメラが力を発揮したことで、「必殺」がさらにドーンといった。

── 次の役作りに対してのこだわりは?

中条 三田村君は地毛を生かしているけど、勇次は羽二重のかつらをきちんと着けている。ただし、殺しに行く時だけ「色シケ」と言って、左右の髪を2本だけ垂らす。これも石原や中島と話すうちに、これがいちばんいいだろうということで。

── そして印象的な「劇伴」は、デビュー曲「うそ」を大ヒットさせた平尾昌晃という恩師でした。

中条 今でも僕に勇次のイメージが強いのは、平尾先生のテーマ曲も大きい。あの「♪チャララ~ン」が流れると、イコール必殺になりますから。まだまだ活躍していただきたかったです。

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