【プロ野球】昨季の最優秀防御率投手・石川歩(ロッテ)が借金王に…。先発投手借金ランキング《パ・リーグ編》 (2/2ページ)
■昨季の最優秀防御率投手がワースト
WBCに参加した影響か、シーズン序盤から調子が上がらなかった石川歩(ロッテ)が借金8と大きく負け越してシーズンを終えようとしている。今季の初勝利は6月13日。開幕から6連敗の末の難産だった。
そこからも一進一退といった状況で、2軍での調整を細かく挟みながらなんとか復調を目指すも、ここまで連勝は一度もなし。波に乗れなかったチームの象徴的な存在となっている。昨季は防御率2.16でタイトルを獲得した石川。エースの復活がなければ、来季もチームは厳しい戦いを余儀なくされるだろう。
そしてもうひとり、トップタイの借金8となってしまったのが松葉貴大(オリックス)だ。7月1日の西武戦で今季3勝目を挙げて以降、9試合に先発し0勝6敗。3カ月近く勝ち星から遠ざかっている。
21試合に先発し、クオリティ・スタートが15回だから、打線の援護に恵まれなかったと言えなくもないが、無失点でマウンドを降りたのも1回しかない。チームにとっての貴重な左の先発だけに、立ち直ってほしいところだ。
1年目は8勝6敗、2年目は11勝9敗と、デビューから2年連続で貯金2だった有原航平(日本ハム)も、今季は苦しんでいる。被本塁打20本はパ・リーグトップタイ。3、4月は4連敗、5月は3連勝、7、8月には5連敗と、調子の波が大きかった。
ここにランクインした投手のチーム別の人数は、ロッテが6人、日本ハムが3名、オリックスが3名、楽天が1名。一方、ソフトバンクと西武はひとりもいない。ここにも両チームが上位を走る要因を見て取れる。
■リリーフにも大借金投手がいる
先発投手のランキングなのでリリーフ投手は外しているが、益田直也が(ロッテ)が借金4(0勝4敗/9セーブ/6ホールド)、増田達至(西武)が借金4(1勝5敗/27セーブ/4ホールド)、平野佳寿(オリックス)が借金3(3勝6敗/27セーブ8ホールド)と、数字的にはランキングの6位と9位に相当する多めの借金を作っているリリーバーが3人もいる。
このうち増田と平野は、防御率は2点台半でセーブ数も稼いでいるのだが、益田は防御率5.09とよろしくない。昨季は61試合に登板し防御率1.83と素晴らしい成績を残していた益田。チーム浮上のためには、彼の復活も欠かせない。
■貯金投手はソフトバンク勢のワンツー
なお、パ・リーグ先発投手の貯金ランキングは、1位が東浜巨の貯金12(16勝4敗)、2位が千賀滉大の貯金10(13勝3敗)。ソフトバンク勢のワンツーとなっている。
今季5年目の東浜は、昨季の9勝がキャリアハイだったが、それを大幅に更新した。一方の千賀は、春先はWBCに参加し、さらに6月には背中の張りで1カ月弱の2軍落ち。それでも安定感は失わなかった。
チームは、パ・リーグ史上最速で優勝を決めたが、この2人で貯金22。両投手の貢献度は絶大だった。
文=藤山剣(ふじやま・けん)