結婚のプロポーズに指輪って必要? (2/2ページ)
「ケとハレ」という考え方が、昔は根強くあったのです。ケとは、「けがれ(穢れ)」のケです。死者の世界とふつうに暮らしているわたしたちの世界とを、ケとハレと分けて考えていました。
そして、死者の世界(たとえばお葬式)から帰ると、体を浄化して、普段の生活(つまり晴れの世界)に帰ってきた、という儀式のようなことが求められたのです。塩は今でも神棚に供えるように、浄化の(穢れを落とす)パワーが強いのです。しかし、そのようなこと最近ではあまりやらないですよね?
にもかかわらず、婚約のときだけは、昔の(といっても、もの2000年以上前の神話を)、真に受けて「指輪がほしい」と言うのはなぜ?
婚約指輪は、一説によると「お給料の3ヵ月分」と言われています。結婚生活においてたとえば、旦那が失業したなどのとき、「当面は、婚約指輪を売って暮らすといいわ」という、いわば安心材料としての役割が、むかしは婚約指輪に与えられていたのです。
が、たとえば80万円で買った指輪を古道具屋さんに持って行って80万円で買い取ってくれるはずがないので、やがて「お給料3ヵ月分」という俗説も、どこかに消えました。まあ、むかしに比べ社会が豊かになったので、「万が一のとき」に備えるという発想につながったのでしょう。
女性のある種のロマンとして、愛の誓いの証に指輪を贈られたい、という気持ちは、今でも多くの女性がもっていますね。
そういうロマンに彼がつきあってくれるのか、「婚約指輪を買うくらいなら、その分のお金を貯金するなり、投資に回すなりしたほうが合理的なんじゃないの?」と思って買ってくれないのか?
最近ではその中間をとって「実利的なもの」を贈りあう人もいますね。たとえば婚約指輪の代わりに腕時計を贈りあうとか。
ただし、高給取りの男性は、プロポーズと同時に彼女にいまでも指輪を贈っています。
女性がもつロマンを満たそうと思えば、まずは金。この、世知辛い現実から、あなた独自の「婚約指輪の意味」を考えてみてはいかがでしょうか。
Written by ひとみしょう