セックスや避妊に関する男女の考え方のちがい
セックスや避妊に関してよく、「男はナマのほうが気持ちいい」と言われます。それを言うなら「女子だってナマが気持ちいい」となります。実際に、「ナマのほうが気持ちいいから、お腹の上に出してくれたらナマで入れてもいいよ」と言う女子だっています。
今回はセックスにおける避妊に関する男女の考え方のちがいについて見ていきます。
冒頭に書いたように、ナマのほうが気持ちいい、という考えは、男女ともに共通するものではないかと思います。
「イヤ、ゴムをつけているときのほうが気持ちいい」と言い張る男女がいるのかもしれませんが、「あんなこと」は、ナマが気持ちいいに決まっています。そうでなければ、人類の男はゴム付きで生まれてくるのではないでしょうか。
あの行為はナマでやったほうが気持ちいいように人体は造られているから、猿人から数えても数百万年ものあいだ、私たち人類は子孫繁栄に成功しているのです。
ピルなど、コンドーム以外の方法で避妊している彼女が「今日もバッチリ、ピルを飲んでいるから、中出ししてもいいよ」と言うことがあります。それを真に受けて中出ししちゃったら、バッチリ妊娠した、ということがあります。これが事故であれば、カップルでどうするのかを真剣に話し合う必要が出てきます。
しかし、彼女がどうしても子どもが欲しくて、彼にウソを言うケースもあります。たとえば彼とはそれなりにラブラブであり、いずれ結婚するとお互いに思っている。そのとき彼女は仕事がつまらなくて(あるいは今の職場を辞めたくて)、でも辞める理由がないので、「つくってしまえ」と思って、彼にウソを言い、妊娠しちゃう、というケース。
このケースは、彼も彼女の子どもが欲しいと思っているのであれば、非常に幸せなケースであると言えるでしょう。
彼にその気がないと……どうするのかふたりで話し合う必要が出てきますが、シングルマザーという生き方を選択してでも出産する女子もいますね。ようするに「男(彼氏)のことはどうでもいい、わたしは子どもというものが欲しい、お母さんになりたい」こういう思いが強い女子のなかには、ひとりで子どもを産む人も出てきます。
結局、妊娠とか避妊に関する価値観って、男女で大きくちがうのです。これはもう本能のレベルでちがうと言ってもいいでしょう。
ナマのほうが気持ちいい。これは本能のレベルで男女に共通する価値観。
ちがうのは、妊娠したことを武器にできるのが女子で、できないのが男子、というところです。
避妊に関しては「避妊に失敗したら傷つくのは女子」と相場が決まっています。これはもちろんこの通りで、否定のしようのない話です。
でも妊娠を逆手にとって、「できちゃったから結婚してよ(=あなたは結婚のケの字も口にしないけど、わたいしはもう働くのがイヤだから、さっさと妊娠して結婚してお母さんになりたいの)」と言えるのは、女子だけです。あるいは「あなたはこの子のお父さんにならなくていい。わたしがひとりで産む」と言い張ることができるのも女子のみ。
男子はできちゃったら「ああ、できましたか」と思うしかない。誰の子どもなのか、たしかめようもないので「ああ、できましたか、よかったね」と言うしかない。
避妊に失敗して傷つくのは女子ですが、避妊したとウソをついて妊娠し、それにによって自分の人生をリセットできたり、バージョンアップできたりするのも女子だけの特権。
セックスにおける避妊に関しては、女子のほうが選択肢をたくさんもっています。男は「避妊するかしないか(ナマで中出しか否か)」の2つの選択肢しかもっていません。それ以外の多くの選択肢は女子だけがもてます。その選択肢を賢く使ってセックスするというのも、女子が賢くセックスする(生きる)知恵なのです。
Written by ひとみしょう