『ツルハ』の杏林堂買収で突入 ドラッグストア業界戦国時代 (2/2ページ)

週刊実話

そのため今回、ツルハも負けじと同業他社と組んだという流れです」(同)

 しかし、小売業界の有力企業のイオンが、なぜドラッグストアに力を入れるのか。前出の経営アナリストはこう分析する。
 「日本チェーンドラッグストア協会の調べでは、'16年度のドラッグストアの売上高は6兆4916億円で、対前年比5.9%も伸びました。背景には、高齢化による健康志向の強まりで、サプリメントや予防薬品を購入する人が急増してることが挙げられます。団塊世代が75歳を迎える'25年度に向け、さらにドラッグストア業界は伸び、2020年台には10兆円にまで膨らむと見込まれているのです」
 しかも、粗利も高い。市場の伸び率と粗利率で、イオンにすればビジネスチャンスと見たのだろう。

 そのドラッグストアの中でも、今後、特に伸びそうな分野とされているのが、ストア内の調剤部門だ。ウエルシアでは調剤部門で1000億円を突破、全体の売上の15%前後を占めるまでに成長している。
 「実は最近、医療施設の近くの薬局ではなく、ドラッグストア内の調剤薬局に行く人が急増している。高齢者などはドラッグストアの調剤薬局に行ったついでに、食料品、日用品などが一度に買い揃えられ便利だからです。加えて、営業時間も調剤薬局より長いので、勤め帰りのサラリーマンなども利用しやすい。そのため各ドラッグストアは、調剤薬局のコーナー設置に積極的です」(同)

 その割合は、ツルハやウエルシアでは全店舗の6〜7割に達している。
 「マツキヨが売上高で3位に転落した理由も、調剤薬局コーナーの設置比率が約2割弱と、他のドラッグストアと比較して弱いためとも言われています。大都市店舗が多いマツキヨは、調剤薬局を設置するスペースが取れず、出遅れたという指摘もあります」(同)

 だが、ドラッグストアの草分け的存在のマツキヨだけに、このまま負け続けているわけにはいかない。
 「マツキヨ人気に火が点いた当初のきっかけは化粧品。そこで、原点を見つめなおす意味で、健康プラス美容のヘルスケアショップ『マツキヨラボ』や、働く女性がターゲットの『ビューティーユー』をオープンさせ、新たな客層の発掘に力を入れ、巻き返しをはかろうと躍起です」(同)

 将来の市場規模の拡大を見据え、ますます拮抗しそうなドラッグストア業界。戦国時代の中、生き残るのはどこか。

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