史上初、複雑な光のパターンを量子テレポートさせることに成功(スコットランド・南アフリカ研究) (2/4ページ)
もつれた”可能性”(量子ビットという)の2つの配列が別個の2点に送信されているところを思い浮かべてみよう。各受信者は、伝達の特性を解読し、それが一致しているか相手に確認をとることで、それぞれが携えるメッセージが干渉されたのかどうかを知ることができる。
一致していなければ、何者かが不正に光子を交換したということだ。
しかし問題が1つある。量子ビットの配列を長距離で送信すると喪失するリスクがあるのだ。
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このところ量子通信が大ニュースとして報じられている。分割されたレーザーを用いて1,200キロ上空の宇宙空間にまでもつれた光子を飛ばしたという実験のことだ。
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快挙であることは間違いないが、それでも世界的なネットワークを構築しようというのであれば、話にならないくらいの短距離でしかない。しかもこの送信にはダイレクトな見通し線が不可欠だ。
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・エンタングルメント・スワッピングにより長距離の送信が可能に
今回の新手法は、基本的に、一定間隔でセット可能で、もつれた粒子を量子状態のまま通過させることができる増幅器である。
鍵となるのがエンタングルメント・スワッピング現象だ。A1とA2、B1とB2という2対のもつれた光子を想像してほしい。それぞれのペアの1つ(A1とB1)の同時に観測すると、それらはいわゆるベル状態測定の同じ系の中でもつれる。