【プロ野球】盗塁王・金子侑司も続け! 松井稼頭央、デストラーデ、平野謙。西武のスイッチヒッター御三家! (2/2ページ)
■打線の潤滑油になったバイプレーヤー
デストラーデとともに黄金期を支えた選手のなかに、もう1人、名スイッチヒッターがいる。西武黄金期のオーダーを当時の野球ファンは1番から順に「辻、平野、秋山……」と呪文(?)のようにスラスラと口にしたものだが、その文句でもおなじみの平野謙だ。
もともとは1977年にドラフト外で中日に投手として入団した平野。2年目の春季キャンプでコーチから外野手転向を勧められると、一旦は固辞したものの、自信を持って投げたストレートを弾き返されたことで、助言を受け入れ野手の道へ。
3年目から両打ちに挑戦し、あわや戦力外通告という危機を乗り越えながら、4年目からは1軍に定着。結果を残し始めた。
1987年オフには、西武の森祇晶監督(当時)の希望により中日から移籍。トップバッターとクリーンアップをつなぐ2番として定着し、小技と好打が光るスイッチヒッターとして存在感を発揮した。
ちなみに、平野の奥さんが埼玉県生まれだったことから、地元の球団に入ることを喜んだそう。
松井やデストラーデのような派手さはないが、当時のプロ野球史上最多となる451犠打(川相昌弘[元巨人ほか、現巨人3軍監督]が記録更新)という大記録も打ち立てた職人的名選手だった。
■御三家から四天王になるために
見事なまでに歴史的なスイッチヒッターが所属していた西武。かつては赤田将吾(現西武2軍コーチ)、現役では熊代聖人もチャレンジしたことがあった。
簡単なことではないためリスクもあるが、成功したときの見返りは十分すぎるほどに大きい。だからこそ「両打の夢」を追いたくなるのだろう。
そんななかで、目下の注目株と言えばやはり金子侑。27歳にしてスイッチヒッター歴10年を超える現役選手など、滅多に見られるものではない。昨季獲得した盗塁王に飽き足らず、バットでもタイトルを目指して「西武のスイッチヒッター御三家」に割って入るような選手になってほしい!
文=森田真悟(もりた・しんご)