相撲大好き女芸人が高安の背中を洗い流した話 (2/3ページ)
そのとき、体を洗ってもらいたがっていたのが、あの高安関だったんです!
『誰か、いないのか!』って呼びかけてるんですけど、誰も来なくて。
でも、自分で流すのは難しいんですよね。体が大きいですし、まわしが濡れちゃいけないので、前屈みになって洗わなくちゃいけないから、どうしても1人ではできないんです。
そこでパッと私と目が合ったんです。なにせ、よく見学に来ていたので、顔も覚えられている。
高安関は『もう、これしかないか』みたいな顔をして、『ちょっと、本当にすいませんけど、流してもらえませんか?』ってお願いしてきたんです。
あの高安関に直々にお願いされた以上は、やらざるを得ないじゃないですか。
でも、そのときはかつてないくらいに緊張してしまいましたね。やっぱり、お相撲さんの体に触れる機会なんてそうそうないですし。
まわしをこんなに間近で見たのも初めてで。というのも、まわしとまげは神聖なものだから、女の人は絶対に触っちゃダメだって言われてるんですよ。
昔だったら、見るのもダメって言われてたくらいだったので、本当に緊張してしまって。『私なんかで良ければ洗います!』と言って引き受けました。
高安関はすでに前屈みになって『お願いします』って言ってるので、泥をちゃちゃっと落とせばいい、すっと終わらせてお風呂に行ってもらえれば大丈夫だと思って、すぐ終わらせようと思って取り掛かったんですけど、高安関って、背中の毛がスゴいんですよ。

毛がたくましくて、洗っても洗っても土が全然取れないっていうか、『あれ。これ、土? 土? 毛? どっち!?』って。
土と区別がつかないくらいに強くて丈夫な毛をしていらっしゃったんです。
加えて、体も大きいものですから、一方向だけじゃダメで、高安関の周りを回りながら洗うんですけど、人を洗っているというよりは、洗車をしているみたいな気分でしたね。