鼻がつまって味がしない!耳鼻科医が教える鼻づまり解消法4つ
風邪などで鼻がつまると、非常につらいですよね。よく「味がしなくなる」という表現がされますが、嗅覚と味覚は大いに関係しているそうです。
今回は、鼻がつまるメカニズム、味がなくなる理由、鼻づまりを即効解消する方法を、耳鼻咽喉科の岡田先生に教えていただきました。
鼻がつまるメカニズム

鼻は生体にとって重要な防御器官です。鼻に異物が入ることによって、アレルギー反応や炎症反応を起こし、異物に対して臨戦態勢を示します。
アレルギー反応や炎症反応を起こすことによって鼻腔を狭くし、さらなる異物の侵入経路を狭めることは生体にとって当然の反応ということができます。
そのことによって、異物が体内の奥に入り込まないようにしています。
鼻がつまる原因
鼻炎
アレルギー性、血管運動性、感冒などがあり、鼻汁、鼻閉、くしゃみなどの症状がでます。
副鼻腔炎
ときに黄色鼻汁、鼻閉、後鼻漏(鼻汁が鼻の後ろと伝ってのどに落ちる状態)の症状がでます。
鼻茸、腫瘍
上記2つに比べると頻度はかなり下がりますが、鼻の中に浮腫状の病変ができ、鼻閉の原因になることがあります。特徴的な症状はありませんが、鼻出血がみられることがあります。
鼻がつまると味がしなくなる理由
嗅細胞は鼻の上の方にあり、嗅球につながり、脳とつながっています。嗅細胞ににおい物質が届くためには嗅裂という狭い鼻の通り道を通過する必要があるため、鼻の腫れによって容易ににおい物質が嗅細胞に届かなくなります。嗅覚を感じなくなると味覚も鈍くなります。
これは本来、味というものは視覚と嗅覚にも影響を受けているためです。これは眼を閉じたり、鼻をつまんだりして食事をするとあまり美味しく感じないことからも実感できると思います。
鼻はつまってないのに、匂いも味がしないことがあるのはなぜ?
嗅覚の減退が主な原因になります。特に高齢者の方に多いですが、高齢になると嗅覚閾値が上昇する(多量の匂い物質でないと匂いを感じにくくなる)という報告があります。
嗅細胞の減少など末梢(脳から遠い部位)に原因をもつ嗅覚減退と、アルツハイマー病やパーキンソン病を代表とした中枢(脳)で生じる嗅覚減退との両方がその原因と考えられています。前述の通り、嗅覚減退が起こると匂いがしなくなり、味も鈍くなります。
鼻づまりを即効解消する方法

高温蒸気ネブライザー
温かい蒸気で鼻を温めると血管が拡張し、鼻の通りが良くなります。
鼻洗い
直接鼻を払う方法です。鼻の奥に溜まった鼻汁なども洗い流してくれます。
入浴
入浴後に鼻の通りが良くなっていることを自覚した方も多くいると思います。体を温める、もしくは前述の通り、温かい蒸気で鼻を温めると鼻の通りが良くなります。
蒸しタオルをあてる
鼻の通りを良くする最も簡単な方法です。鼻腔が広がり、鼻の通りが良くなります。
最後に医師から一言
嗅覚が鈍くなることによって味が鈍くなる現象は、主に感冒などで急に嗅覚が鈍くなった方により自覚されやすいです。逆に、徐々に嗅覚が鈍くなった方は味が鈍いのを自覚しにくいという傾向にあります。
最も頻度が高いのは、鼻の腫れによってにおい物質が嗅細胞に届かなくなったことが原因なので、一時的です。においが感じなくなり、味がわからなくなっても落ち着いて、まずは近くの耳鼻科医に相談してください。
【監修:耳鼻咽喉科 岡田先生】
プロフィール)
1982年生まれ、2000年群馬県内の県立高校を卒業後、同年4月に私立大学医学部医学科に入学。2006年3月に同大学卒業後、研修医として市中病院を2年間勤務。その後、大学病院に勤務し、2010年4月、大学院に入学、頭頸部癌、感染症を主に基礎研究を行い、医学博士を取得。