歌姫たちの「壮絶事件」61年(2)<奇蹟の生還インタビュー>こまどり姉妹 (2/2ページ)
── それにしても、男は栄子さんと心中しようとしていたはずですが、なぜ敏子さんを?
敏子 錯乱していたんでしょうね。どっちが姉でどっちが妹なのか、わからなかったのかもしれませんね。
── リハビリは大変だったんじゃないですか?
敏子 1~2カ月の間、左手はグローブみたいに腫れ上がって、指はピクリとも動きませんでした。「こまどりは終わった」とか言われてね。実は事件のあと、すぐに双子や姉妹の歌手が10組くらいデビューしてるんですよ。私たちの後釜を狙って。
栄子 所属の日本コロムビアも2~3組デビューさせたんです。ひどい話でしょ(笑)。
敏子 だから悔しくて、絶対に復帰してみせると必死にリハビリしました。事件を繰り返さないためにも、ストーカー犯罪の量刑を重くしてほしい。私を刺した犯人、たった4年で出所ですよ。私が刺された時、警察は「こまどりさん、有名税です。あきらめてください」と言ったの。信じられますか? その言葉には、さすがに怒りましたけどね。