明智光秀「本能寺の変は室町幕府再興」説に子孫が大反論(1)毛利氏は「変」を把握せず!? (2/2ページ)
明智光秀の子、於寉丸(おづるまる)の子孫で「本能寺の変431年目の真実」(文芸社)などの著書がある明智憲三郎氏も今回の“新発見”については否定的意見だ。
「そもそも今回の件は、原本が発見されたというだけの話で、目新しい発見という類いのものではありません。研究者の大半からも冷ややかに見られていると思います」
明智氏といえば、大手電機メーカーのエンジニア時代から、本能寺の変に関する研究に携わり、その成果を著書や講演活動を通じて発表。「光秀が徳川家康との談合のあげく、やむにやまれず信長討ちを果たした」とする説を打ち出し、前出の「本能寺の変431年目の真実」が発売から半年余りで26万部という異例のベストセラーとなったのも記憶に新しい。それだけに室町幕府再興説に対しては、以前から懐疑的なスタンスをとってきた。
その明智氏が続ける。
「義昭を庇護していた毛利氏が、本能寺の変後、光秀に加担しようとした形跡は一切ありません。それどころか、変の正確な情報すらつかめていませんでした。義昭が光秀に信長討ちを指示していたならば、毛利氏が把握できていないはずがありません」
毛利という最大のパトロンが知らないところで、光秀と義昭が結託していたというシナリオには、無理があると言うのである。