【プロ野球】今だからこそ思い出したい1998年「マシンガン打線」。DeNA打線から漂う復活の匂い (2/2ページ)
■打線の年齢構成
1998年のマシンガン打線は年齢的にも魅力にあふれていた。1998年末の時点で鈴木尚典が26歳、石井琢朗、波留敏夫、佐伯貴弘、谷繁元信、進藤達哉が28歳。脂の乗ってきた頃合いの野手が勢いを演出していた。今のDeNAと比べると共通点が見えてくる。
■1998年横浜と2017年DeNA:主なスタメンの年齢比較
1(遊撃):石井琢朗/28歳 |(中堅):桑原将志/24歳
2(中堅):波留敏夫/28歳 |(翼右):梶谷隆幸/29歳
3(左翼):鈴木尚典/26歳 |(一塁):ロペス/34歳
4(二塁):ローズ/31歳 |(左翼):筒香嘉智/26歳
5(一塁):駒田徳広/36歳 |(三塁:)宮崎敏郎/29歳
6(右翼):佐伯貴弘/28歳 |(二塁):柴田竜拓/24歳
7(捕手):谷繁元信/28歳 |(捕手:)嶺井博希/26歳、戸柱恭孝/27歳、髙城俊人/24歳
8(三塁):進藤達哉/28歳 |(遊撃):倉本寿彦/26歳
(※倉本は9番だが、ここでは8番の新藤と比較)
広島と同様、DeNAもちょうど勢いに乗りやすい年代で打線が構成されている。下位打線の迫力は1998年のマシンガン打線に軍配が上がるが、ここが底上げされれば、当時のようなビッグイニングを生み出すことが可能になるだろう。
■二塁打数
また、共通点はほかにもある。今年のDeNAはリーグトップの244二塁打を放っているが、1999年以来のリーグトップだ。
二塁打数は例年、チーム順位やチーム打率とは別にある程度のバラツキが出る。たとえば昨年は3位の巨人が二塁打数トップだった。本拠地のパークファクター(と2000年代の暗黒時代)も関わるところだが、新マシンガン打線構築の匂いを感じさせる。
また、マシンガン打線の全盛といわれるのは1999年だ。チーム打率.294、リーグトップの711得点を記録し、ローズが歴代2位の153打点を叩き出したが、残念ながらリリーフ陣が崩れて、首位・中日と10ゲーム差の3位に終わった。投手陣の出来は別として、現在の打線も上積みが見込めるのではないだろうか。
■現在のDeNA打線に足りない要素は?
来季の期待も高まるが、1998~99年と比べて足りない部分もある。
1999年は石井が39盗塁、波留が21盗塁と走れる上位打線だったが、今年のDeNAはチームでも39盗塁。石井ひとりで賄ってしまう数字だ。先述の通り下位打線もまだまだ物足りない。「8番・投手」を許さないラインに到達すれば、チーム打率.252も大幅に伸びるはずだ。
マシンガン打線全盛期と比べるのはやや酷な気もするが、確かに復活の匂いはある。久々の日本シリーズを経て、「マシンガン打線を彷彿とさせる打線」から「新マシンガン打線」へ進化を遂げることはできるのだろうか!?
文=落合初春(おちあい・もとはる)