上司や先輩に「きちんと質問ができる」新社会人になるための5つのポイント

新社会人のみなさん、こんにちは。人事やビジネスパーソンに向けてコンサルティングを行っている安達裕哉です。今回はみなさんに、「きちんと質問ができる」新社会人になるための方法をお伝えします。
会社に入ったばかりで右も左もわからない新人にとって、上司や先輩に「質問」をする機会は少なくないでしょう。ちなみに、Google では、新人のオリエンテーションで5つの行動指針を教えていて、その1つ目がまさに「質問する。とにかく質問する!」ことです(『ワーク・ルールズ!』ラズロ・ボック/鬼澤忍・矢羽野薫訳/東洋経済新報社より)。
私はこれまで人事コンサルタントとして1000社、8000人以上のビジネスパーソンを見てきた結果、質問のしかたで、その人の評価がはっきりと2通りに分かれることに気づきました。
それは、「すぐに聞きに来る、できる人」と「自分で考えない、ダメな人」です。「自分で考えない、ダメな人」というのは、わからないことがあると、文字通り何も考えずに疑問に思ったことをそのまま質問します。一方で、「すぐに聞きに来る、できる人」には、次のような特徴があります。
1.自分の意見を持って質問している
できる人は、「私は◯◯と思うのですが、どうですか?」と自分の意見を持って質問をします。これは、自分がどこまで理解しているのかを相手に伝えるためにも有効です。上司や先輩に質問をするときはあらかじめ、「自分はなにがわからないのか?」を紙などにまとめておくとよいでしょう。
2.何度も同じことを質問しない
きちんとメモをとり、同じことは二度聞かずにすむようにします。何度も同じことを聞かれると、誰でもうんざりしてしまうものです。
3.「どうすればいいですか? 」と言わない
「どうすればいいですか?」という聞き方は、相手に進め方を委ねており、主体的でない受身の姿勢の質問です。このような聞き方をすると、「自分で考える力が足りない」ように見えてしまいます。まず自分がやるべきことを整理して、「◯◯についてやり方を知りたいのですが、聞きたいのは、手順と、作業ごとのポイントと、最終チェックの方法です」と、聞くべきことを絞って聞きましょう。
4.教えてもらったことを確認する
教えてもらったことを一度で理解できる人はほとんどいません。したがって、教えてもらったことは、自分の言葉に直して、最後に必ず確認します。確認のためには、自分で咀嚼(そしゃく)してアウトプットしなければならないので、理解が深まります。
5.目的を添えて聞く
人に尋ねるときは、質問する目的を添えると、質問の精度が上がります。「エクセルについて教えてください」とだけ言うのと、「セミナーの参加者のアンケート結果をまとめたいので、エクセルの表計算について教えてください」と言うのでは、自ずと回答も変わってきます。
実際のところ、「いい質問」をするには、まず上司や先輩が「聞きやすい雰囲気」をつくってくれているかどうも重要ですので、「質問がヘタ」というのは必ずしも本人だけのせいではありません。とはいえ、ここに挙げた項目を意識すれば、多くの場合質問がうまくできるようになるはずです。自分が「質問がヘタ」と思っている人がいたら、ぜひ上記の5つを意識してみてください。
文・安達 裕哉
1975年東京都生まれ。筑波大学環境科学研究科修了。世界4大会計事務所の1つである、Deloitteに入社し、12年間コンサルティングに従事。在職中、社内ベンチャーであるトーマツイノベーション株式会社の立ち上げに参画し、東京支社長、大阪支社長を歴任。大企業、中小企業あわせて1000社以上を訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。その後、起業して、仕事、マネジメントに関するメディア「Books&Apps」(読者数150万人、月間PV数200万)を運営する一方で、企業の現場でコンサル ティング活動を行う。

『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」は どう身につければいいのか?』http://www.njg.co.jp/book/9784534055170/
コミュニケーション能力とは何か、どう身につければいいのか? 1000社以上を訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をし、150万人の琴線に触れた人気サイトBooks&Appsを運営する著者がその答えや暗黙ルールを明らかにします。
※この記事は、『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』のP51~56の内容をもとに、就活生の読者向けに再編集したものです。