躊躇のないぶつかり合い。知と判断力を駆使した頭脳戦。勇気、覚悟も。ラグビーに感じる魅力は、人それぞれだろう。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

神戸製鋼コベルコスティーラーズとのパートナーシップは、同チームの活動により、広くラグビーの魅力を伝えることにつながっている。

 実際にボールとともに走って「AIG」の文字を身近に感じたことがある人もいれば、試合を見つめる中で、視覚面から「AIG」を日本ラグビーを支える存在と知ったファンもいる。ノディン氏は、そういった日本ラグビーとの関わりをできるだけ長く続けたいと考える。

 今回、ニュージーランドラグビー協会が「All Blacks Coaching Clinic(オールブラックス・コーチングクリニック)」を日本で展開していく際に、その活動を後押しするのもそのためだ。

「実は」とノディン氏は言う。

「以前、エディー・ジョーンズさん(前日本代表ヘッドコーチ、現イングランド代表監督)にアドバイスを受けたんです。日本ラグビーの成長を長期にわたってサポートしていくなら指導者を育てるお手伝いをするのが一番いいでしょう、と。ニュージーランド協会、オールブラックスのコーチングスキルを学んだコーチたちが日本に増えて、それを子どもたちに伝えたなら、正しい理論がどんどん広がっていくし、それは日本ラグビーの発展につながるでしょう。エディーさんは、本当にいいヒントをくれました」

 長くあたためてきたプランが、いよいよ現実のものとなる喜びを感じている。2019年のワールドカップまで残り2年も、日本のラグビーはそこで終わらない。このコーチングクリニックは、その先を見据えている。

 9月下旬から10月上旬にかけて大分で開催された各クリニックをパイロット版に、そのレビューを活かして、今後、全国で展開されることになる「All Blacks Coaching Clinic」。タグラグビーを通しての普及と、高校生への指導、彼らを教えるコーチに対してのクリニックと3本柱で進められるのは、いま目の前にいる子どもたちへの指導と、2019年までの短期的アプローチ、その先の日本ラグビーの上昇を考えてのものだ。

 日本ラグビーの中には日本のシステムも存在するが、長い歴史の中で育まれてきたオールブラックスの知見は、そこに新たなものを加えてくれる。ラグビー世界最強国の理論や哲学は、それだけの影響力を持つ価値あるものだ。

「オールブラックスの選手を起用したスペシャルムービー『#TackleTheRisk』(タックル・ザ・リスク)を弊社の公式SNS(FacebookやTwitter)やYouTubeなどで公開したところ全世界で1億6000万回も再生されました。当初200万回ほどの再生を予想していたものがそうなって、私たちは、あらためてオールブラックスの影響力の大きさを知りました。それは、チームが積み上げてきたものが世界中の人に認められている証拠」

 このコーチングクリニックの価値も、広く誇れるものであることは間違いない。その結果は、ワールドカップ後の日本ラグビーにあらわれる。

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