18日公開の映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」吹替版主題歌を担当する吉田兄弟インタビュー!

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18日公開の映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」吹替版主題歌を担当する吉田兄弟インタビュー!

いよいよ日本での公開が近づいてきたアメリカのアニメ制作会社ライカによる映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」。中世の日本が舞台となっている本作は、アカデミー賞2部門、ゴールデングローブ賞にもノミネートされ、世界中が絶賛したストップモーションアニメ。

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アニー賞3冠に輝いた本作の吹替版主題歌を、津軽三味線奏者の吉田兄弟が担当することとなりました。主題歌はビートルズの楽曲「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS (ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス)」のカバー作品となっています。アメリカ公開版のエンディングではレジーナ・スペクターが歌ったビートルズの名曲。日本版では吉田兄弟の演奏による新たなアレンジのカバー版が披露されます。

主人公の少年クボが三味線を操ることから、スタジオライカより日本版主題歌のオファーを受けた吉田兄弟のお二人。今回実現した奇跡のコラボレーションにあたって、日本版主題歌を手掛けた吉田兄弟のお二人にお話をうかがいました。

(左)良一郎さん、(右)健一さん

ーースペインの劇場でご覧になられたという、本作の感想を教えてください。
健一さん「まずは映像の美しさを感じました。制作側が美しいと思った日本の情景を、そのまま映像として描いていただいているんだなと思いましたし、すごく感動しました。三味線って質感がすごく大事なので、ストップモーションという手法は三味線を描くにはぴったりだったんだなとも思いましたね。」

良一郎さん「三味線奏者としては、三味線を持った主人公が出てきてくれた事に「ありがとう!」という気持ちになったのが正直な所です。嬉しかったですね。ストップモーションという方法でかなり細かい質感を表現されてり、研究され尽くした“日本“が描かれていて感動しました。津軽三味線って、「一の弦が父の音色・真ん中の弦が母の音色」と言われることもあって、物語と三味線がきちんとリンクしている部分にも驚きました。」

ーー本作では海外作品であるにもかかわらず、日本文化が大きなテーマとなっています。実際に、三味線を使って海外に日本文化を発信しているお二人からみて、いかがでしたか?

健一さん「半分残念(笑)。日本人である僕たちが、かっこいいと思う日本を外に出すのが正しいやり方だと思うんです。先にやられたという気がしちゃいましたね。ただ、今回、楽曲提供という形で、こうやって自分たちが携わることができて本当によかったと思いますし、制作スタッフの方々にも納得していただける形で曲をアレンジすることができて嬉しく感じました。」

良一郎さん「海外からみた日本の魅力をぐっと入れ込んでくれていますよね。外から観る日本の魅力ってこういう所なんだな、と改めて感じました。映画を通して、観客の皆さんにも改めて日本の魅力を感じて欲しいです。」

ーー楽曲提供のオファーを受けた時の心境は?
健一さん「まずは、ライカさんから吉田兄弟と言ってもらえて非常に嬉しかった。誰もが知っているビートルズの曲、“WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS ”ですから、もし、「音楽だけを聞いた」という方がいた時に、彼らにも納得してもらえるものにしないと、というのは非常に強く感じていました。実際、かなり細かく考えてアレンジさせていただいています。ビートルズファンを敵には回せないから(笑)。」

良一郎さん「元々の曲を聞いた時、津軽三味線ならではの表現ができるんじゃないかという思いがありました。力強さだったり、最後駆け上がっていく曲調だったり。そういった、“津軽三味線の良さ“を落とし込んで、最後までしっかり弾きあげたい、と思っていたかな。」

ーー実際のレコーディングはいかがでしたか?
健一さん「元々の曲はメロディアスな印象が強かったので、力強さを表現しつつ他の楽器とのバランスをみて“リズム”を出していきたいと思っていました。そこに関しては、全員で共有して相談しながら進めていましたね。

ビートルズの曲って、『マイナー』から『メジャー』、『メジャー』から『マイナー』という作りが多いんですが、実は三味線ってメジャー音階が不得手だったりするんです。なので、それをどう表現しようかな、と。バチの弾き方にまで細かくこだわって、2人で話し合いながらレコーディングしました。かなり意識しましたね。」

ーーこれから映画を観ることになる方々へ、メッセージをお願いします。
健一さん「古き良き日本の描写が素晴らしい映画。それぞれが感じる日本の良さを見つけて欲しいと思います。独特だけど、温かいぬくもりを感じる世界観が終始感じられる作品ですし、そこに負けないように三味線も頑張りました(笑)。家族や勇気、人の生き様みたいな力強さが描かれていますが、三味線でもそれが表現できたかなと思います。最後にはそこも楽しんでもらえたらうれしいです。」

良一郎さん「とにかく三味線をみて欲しい(笑)。日本の文化って、自分たちが思っている以上に海外から注目を浴びていることもあると思います。日本人が知らない日本の良さを、この作品を通して改めて感じてもらいたいと思います。あとは、タイトルの“二本の弦の秘密”という部分にも注目して欲しいですね。三味線って弦は二本じゃなくて、三本。どれくらいの人がそこに気づくのかな(笑)。」

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ーー影響を受けた海外のアーティストがいたら教えてください。
健一さん「フラメンコが好きなので…スペインのギタリストであるパコ・デ・ルシアさんとかかな。そこからスタートして、パット・メセニーさんというジャズ・ギタリストも。自分で作曲をするにあたっては、ギタリストからの影響が多いですね。」

良一郎さん「三味線もフラメンコも共通しているのって、元々が伴奏楽器ということだよね。そういう意味では、僕はアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラさん。バンドネオンという楽器を演奏している方なんですが、大好きです。晩年の彼が演奏している姿がすごくかっこよくて、目指したいなと思っています。」

ーー作中の三味線は音楽を表現する以外にもさまざまなパワーを秘めていますが、三味線に”音楽を届ける”ということ以外の能力を与えられるとしたらどんなものを与えたいですか?
健一さん「映画を観ていて、クボの操った折り紙が集まって羽になるシーンがすごく羨ましかったんです!(笑)。」
良一郎さん「やっぱり、飛べたらいいよね(笑)。」

ーー本作品を観た人の中には三味線に演奏することに興味をもった人も出てくるかもしれませんが…

良一郎さん「僕らにとってはそれが一番うれしいですね。」
健一さん「三味線に限らず、日本文化を再認識してもらえるだけでもうれしいかな。」

ーー本作は日本文化の要素を多く取り入れた海外作品になりますが、似たように、これまで行ってきた作品づくりやパフォーマンスの中で、海外の音楽文化(音楽ジャンル、楽器)を取り入れた印象的なものがあれば教えてください。または今後やってみたい海外文化とのコラボなどはありますか?ーー

健一さん「まさに今、スペインの大学で三味線を教えています。今後もスペインでの活動が色々と続いていて、実は作曲を進めていたり…。」

良一郎さん「僕はソロ活動の一貫で初めてインドに行くんですが、三味線がシルクロードを渡って日本にやってきた原点のようなものを探ることができるのでは、と思って楽しみにしているんです。今は、ここから三味線が始まったのか!という原点にすごく興味を持っています。」

クール・ジャパンを体現され、日本国内のみならずワールドワイドに活躍されているお二人による主題歌が本作の魅力をブーストアップ。映像世界に加えて、より深く日本を感じさせてくれることでしょう。力強く美しい津軽三味線の音色が響くエンディングまで目が離せない『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は、2017年11月18日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー。

映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』公式サイト

KUBO/クボ 二本の弦の秘密

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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