幸運に恵まれる!?「被膜児(幸帽児)」の特徴とリスクを解説

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非常に珍しい「被膜児(幸帽児)」と言われる状態で赤ちゃんが生まれてくることがあり、そのお子さんは幸運に恵まれるとも言われているそうです。



その名の通り、“膜を被った赤ちゃん”ということではあるのですが、一体どのような流れで起こるのでしょうか?



今回は被膜児について、生まれてくる確率や気になるリスクなども含め、詳しく医師に解説をしていただきました。






被膜児(幸帽児)とは

羊水の中の胎児


一般的には分娩の際に卵膜が破れ、羊水が一部流出して赤ちゃんが出てくるのですが、まれに卵膜が破れないまま、半透明な卵膜に包まれた状態で生まれてきた赤ちゃんのことを指します。



子宮内で赤ちゃんは卵膜という膜に包まれ、卵膜の中の空間に羊水と一緒に封じ込められている状態です。卵膜は内側から胎児由来の羊膜・絨毛膜、母体由来の脱落膜で形成されており、絨毛膜と脱落膜の一部が胎盤を形成しています。



別名「幸帽児」

被膜児は幸帽児(こうぼうじ)とも呼ばれ、日本でも海外でも縁起の良い現象とされているようです。文脈によっては、破れた羊膜の一部が頭や顔に付着して生まれた場合も幸帽児と呼ばれるようです。




被膜児で生まれるケースとは?

帝王切開


被膜児は非常に珍しい

産道は狭く、赤ちゃん+羊水を包んだ袋ごと通れるほどのスペースはないのが通常です。また、赤ちゃんが出てこようとして卵膜内の圧が上がれば、それに耐えきれずに卵膜が破れます。



加えて、子宮の出口に赤ちゃんの頭が飛び出してきても、膜が破れていない場合は、助産師や医師が指もしくは器具で膜を破り破水させます。そのため、満期産で体が大きく育った赤ちゃんが病院や助産院で生まれる場合、被膜児で生まれることは非常に珍しいと考えられます。



帝王切開と被膜児の関係

早産で未熟な赤ちゃんを帝王切開で出産する場合には、わざと卵膜を保ったまま体外に出し、体外に出た後で膜を破ることもあります。これは、卵膜に守られていたほうが、子宮から赤ちゃんを出す際の摩擦や負担が軽いと考えられるからです。



ただし卵膜は非常に薄い膜のため、子宮は切るが卵膜は傷つけないというのは非常に難しく、卵膜ごと被膜児で赤ちゃんを出そうとしてもうまく行かないこともあります。




被膜児で生まれる確率

幸せな赤ちゃん


詳しくは分かっていませんが、数万から10万件程度に1回ではないかと思われます。




被膜児のリスク

破水した妊婦


赤ちゃんが体の外に出て来ても卵膜に包まれている場合、へその緒を通じてお母さんからの血液をもらうことはできないので、すぐに膜を破り、空気に触れさせてあげないと、呼吸して酸素を取り込むことができません。



卵膜が破れて破水していても、卵膜の一部が顔面に張り付いていたら呼吸ができませんので、すぐにはがしてあげる必要があります。



非常に珍しい状況ですが、もし本来出産する時期ではないのに、自宅などで陣痛が始まり病院に到着する前に赤ちゃんが膜に包まれた状態で出てきてしまったら、指で膜を破る必要があると思われます。




最後に医師から一言

生まれたばかりの赤ちゃん


被膜児は主に未熟な赤ちゃんを帝王切開で取り出す際に話題になりますが、経腟分娩で被膜児(幸帽児)で生まれた場合、非常に珍しい現象です。



(監修:Doctors Me 医師)




参考文献

・Abouzeid Hら European Journal of Obesterics and Gynecology and Reproductive Biology 1999. Pre-term delivery by Caesarean section ‘en caul’ : A case series


・村越毅 臨床婦人科産科 2008. 幸帽児帝王切開の適応は?




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