秋津壽男“どっち?”の健康学「痛みやかゆみだけではなく失明の危険も。規則正しい生活で予防も可能な目の病気」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 以前、コンタクトレンズを2カ月入れたままにしていた若い男性が、痛みを感じたのでレンズを剥がそうと病院に行ったところ、角膜も全て剥がれてしまったということがありました。こうなると視覚は真っ白にぼやけます。元に戻すには角膜移植しかありません。

 もう一つ怖いのが、ヘルペスによる角膜炎です。目のふちや口内のヘルペスや帯状疱疹の汁が目に入った場合、こちらも失明の原因となります。顔面に帯状疱疹ができた場合、目の中に細菌が入らぬよう注意する必要があります。

 また、ウイルスが角膜の外側で増える上皮型や、角膜の中心で起こる実質型があり、いずれも症状が進むと細菌の混入で失明に至ることさえあります。こうした場合、治療で症状は消えてもヘルペスが神経の奥に潜んでいることもあり、再発の可能性もあるのです。

 角膜炎は性病から感染する危険性もあります。ヘルペス保菌者の女性にオーラルセックスをして細菌が目に入り失明した「性器ヘルペス」もあれば、性器クラミジア感染者の膣内の分泌物が指を経由して目に触れ、角膜に細菌感染することもあります。こちらはクラミジアによる結膜炎「トラコーマ」と呼ばれます。

 結膜炎と角膜炎は症状が似ており、特に角膜炎には失明のリスクがつきまといます。体調不良だと発症を誘発しやすいので、規則正しい生活が肝心です。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

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