森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 社員は道具になった (2/2ページ)
つまり、とてつもなく儲かっていても、利益拡大のためには、従業員を切り捨てるということ。しかも、これはみずほフィナンシャルグループだけの話ではない。三菱東京UFJ銀行も、今後3年間で現在ある480店舗のうち1〜2割の統廃合を検討している。店舗がなくなれば、当然、行員もリストラされる。
かつて日本の大企業は、経営が悪化し、他に手がなくなったときに、初めてリストラに手を染めたものだ。ところが、もはやどんなに儲かっていても、会社が従業員を切り捨てる時代がやってきたのだ。それも、自動車や銀行といった安定雇用の代表業種でもそうなってしまった。
働く仲間を犠牲にしてまで確保しなければならない利益というのは、一体何なのだろうか。