世界一幸福なデンマーク人が実践してる「ヒュッゲ」な生活って何?
2017年、日本でもじわじわ人気を集めているのが、世界幸福度ランキングトップの国でもあるデンマークのライフスタイル「ヒュッゲ(Hygge)」です。欧米では、日本よりもひと足早くヒュッゲブームになっており、注目度の高さが伺えます。
日々の忙しい生活に少し疲れてしまっている人は、ゆったり、のんびり、居心地の良い空間で、ヒュッゲを試してみると良いと思います。
今回は、ヒュッゲの取り入れ方 と効果や、現在の日本人のライフスタイルの懸念点など、医師の井上先生に解説していただきました。
ヒュッゲとは
デンマーク語で、「幸福」や「心地よい空間」などを意味する言葉です。世界で一番幸福な国と言われるデンマーク人は、ワークライフバランスをとても大切にしていることから生まれた考え方です。
日本人の特徴・イメージ
日本人は自分のプライベートや身体を犠牲にしてでも、会社のために働くことが善とされる風潮があります。高度経済成長期にそのような「モーレツ社員」のお蔭で、今の会社が成立していることも原因と思われます。
その結果、過労死するレベルまで働くことも起こり得るのです。このような状態ではワークライフバランスが整えられているとは言えず、ヒュッゲとはほど遠いものになります。
今の日本人のライフスタイルで懸念される疾患
「会社のために自己犠牲を善とする」といった風潮のある現在のスタイルでは、うつ病をはじめとするメンタルヘルスはもちろんや高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病のリスクが上がります。
その結果、脳出血や心筋梗塞といった命に直結する疾患になる可能性もあります。
ヒュッゲの取り入れ方&心身への効果
暖炉などの炎

炎はゆらゆらと不規則な動きをします。その動きが癒しの効果をもたらすといわれております。
アロマキャンドルなどの香り

アロマセラピーとして医療の方面でも昔から注目されています。アロマの香りが大脳辺縁系に直接訴えかけることで、自分の好きな香りなどで、気分爽快にリセットされることもあるでしょう。
読書

読書で、自分の知らなかった事柄や筆者の考え方を取り入れることができるので、自分の凝り固まった思考がゆっくりと解きほぐされます。そこから新しい自分を発見することもできるし、知的好奇心を刺激することができるのです。
暖色の照明

これは色彩効果と言われるものです。暖色は気持ちを穏やかにリラックスさせる効果が認められています。そのため、うまく利用することで、良い入眠などもコントロールできるといわれております。
オフラインでの生活

現在は情報があふれかえっており、常にその情報を脳内で処理しなければいけない時間が続いています。
またメールやSNSの発達で、他者とつながっていなければならない感覚を求められ、ぎこちない人間関係に窮屈を感じている人も多いはずです。
一時的にでも、オフラインの生活でそのような心にゆとりがない生活に制限をかける必要があります。
時間をゆっくり過ごす

ゆっくり過ごすことがで、焦燥感などを感じないで過ごせるように心がけましょう。そして短時間でも外界の情報をシャットダウンしてリラックスした状態で過ごしてみてください。
メンタルヘルスケアの大切さ
メンタルヘルスが不安定であれば、日常生活でも集中力が低下して、細かなミスだけでなく、重大な事故を起こしてしまう恐れもあります。その結果ますます落ち込んでいく悪循環にはまります。
メンタルヘルスケアは自分のストレスが何から来ているのか心がけましょう。それが分かったならば、解決する方法を探していきましょう。そして必要な時は、医療機関を受診してください。
最後に井上先生から一言
些細なことに幸せを見つけるのが上手なデンマーク人を見習って、日本人もゆとりあるワークライフバランスを整えてはいかがでしょうか。他者と比べて無いモノを妬むのでなく、あるモノを活用して心の充実度を高めていきましょう。
【監修:医師 井上 智介】
プロフィール)
島根大学を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び臨床研修を修了する。
平成26年からは精神科を中心とした病院にて様々な患者さんと向き合い、その傍らで一部上場企業の産業医としても勤務している。