日産が小さな命を救う!「猫バンバン」プロジェクトってなに?
冬の寒さが身にしみるのは、人間も猫も同じこと。そんな冬の寒さをしのぐために車の狭いスペースに入りこみ、命を落とす猫が後を絶ちません。そんな痛ましい事故を防ぐために自動車メーカー日産が提唱しているのが「猫バンバン」プロジェクト! 今回は日本だけでなく海外でも共感の声を読んでいる、「猫バンバン」プロジェクトについて紹介します。
目次
日産発!「猫バンバン」プロジェクトとは? 公式ホームページにはかわいらしいロゴマークも用意! 猫バンバンは実際どこまで有効? 猫が車体の奥に引っ込んでしまうケースも 猫バンバンのやり方を復習! 冬にはぜひ習慣に! ■日産発!「猫バンバン」プロジェクトとは?車のボンネットに猫が入りこんでいるのに気がつかず、そのまま発進してしまい大惨事となってしまった。そんな話を聞いたことはないでしょうか?
家猫・野良猫を問わず、猫って狭くて温かい場所が大好きですよね。
ですから、冬の寒い時期になると狭くて雨風をしのげる自動車のボンネットや、タイヤと車体の隙間に身を寄せる猫が出てきてしまう。それに気づかず車を発進させてしまったことで、猫を死なせてしまうのです。
そんな悲惨な猫の事故を防ぐために、日産からツイッターなどを通じて拡散されているのが、今回紹介する「猫バンバン」プロジェクト。次ではその具体的な取り組みについて、見てみましょう。
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■公式ホームページにはかわいらしいロゴマークも用意!元々このプロジェクトは、2014年の日産公式SNSで投げかけられた「寒い朝は猫などの動物がエンジンルームに入り込んでいることがあるので、フードなどを叩いてみましょう」という投稿が、大きな反響呼んだことがきっかけです。その後「猫バンバン」というハッシュタグも付きさらに反響を呼び、2016年1月より日産の正式なプロジェクトとしてスタートしました。2017年現在、猫バンバンプロジェクトの公式ホームページも公開されており、そこでは猫バンバンを推奨するためのかわいらしいロゴマークが50種類用意され、プロジェクト参加者はそれをダウンロードし、ステッカーやキーホルダー、なかには印鑑にするなど、思い思いにロゴを活用しています。
猫バンバン特設サイト
もちろん公式SNSでも猫バンバンプロジェクトを発信中。猫バンバンプロジェクトに共感する方が投稿をシェアし、プロジェクトをさらに拡散しています。
https://twitter.com/NissanJP/status/667265162420686848
この日産の公式SNSには個人だけでなく、なんとライバルの「ホンダ」やイタリアの自動車メーカー「フィアット」までもが共感! メーカーや国の枠を超えた拡がりを続けています。
https://twitter.com/HondaJP/status/693298098404130816
https://twitter.com/FIAT_JP/status/694490535352864770
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■猫バンバンは実際どこまで有効?罪のない猫の命を助ける猫バンバンプロジェクト、そのコンセプトにはもちろん賛成なのですが、なかには本当にボンネットを叩くだけで猫が車から出てくるのか、半信半疑という方もおられるのではないでしょうか?
ロードサービスで有名なJAFでも猫の侵入による事故の予防を啓発しており、それによるとボンネットをバンバンと叩くことはもちろん有効ですが、それだけでなく発信前にクラクションを鳴らしてみるのも有効。さらに本質的な対策として、車に猫を近づけさせないための工夫も重要とのこと。車の周囲に猫忌避剤や、猫の嫌いな音波を発する機器などを取り付けておくと良いでしょう。
7人に1人が猫バンバンで猫を発見!日産の猫バンバンプロジェクト特設サイトにおいて、約200人を対象に調査を行った結果、7人に1人が車に猫が潜んでいたと回答しています。猫がいた場所についても回答が集まっており、最多は「車の下」、時点でタイヤのそばや上。次いでボンネットの上となっています。
200人とサンプル数自体が少ないのですが、それでも7人に1人の割合で猫に遭遇しているというのは、結構高い確率に思えます。このアンケートではボンネットのなか、エンジンルーム内に猫が潜んでいたという答えはないようですが、ボンネットを叩くこと自体は一定の効果があるようです。車の下やタイヤのそばにいたという事例があるだけでも、心ある方は心配になるのではないでしょうか。
次ページ 猫が車体の奥に引っ込んでしまうケースも
■猫が車体の奥に引っ込んでしまうケースもアンケートからも猫の命を助けるのに有効だとわかる猫バンバンですが、ボンネットを叩くことでエンジンルームのさらに奥に、身を潜めてしまう猫もいます。万が一そんな事態に遭遇してしまった場合には、素直にJAFなどのロードサービスに問い合わせましょう。
先にJAFでも注意喚起が行われているとお伝えしましたが、それはJAFでも猫の救助が、この時期頻繁に行われているからでもあります。
どうしても猫が出てこないため、近場のディーラーや自動車修理工場までレッカー移動することになり、数千円の出費が必要となったケースもあるようです。寒い季節には猫バンバンを習慣化するなど、猫が寄りつかない工夫をしておくことも重要でしょう。
ちなみに、万が一猫がエンジンに巻き込まれてしまった場合ですが、この場合もJAFなどロードサービスに連絡するのが一番。場合によっては走行不能になるケースもあります。下手に対処しようとせず、すぐにプロに任せたほうが良いでしょう。
次ページ 猫バンバンのやり方を復習!冬にはぜひ習慣に!
■猫バンバンのやり方を復習!冬にはぜひ習慣に!猫バンバンのやり方のおさらいです、やり方は簡単、車の発進前にボンネットをバンバンと叩くだけ。
ただ、ボンネットを叩くのはなんだか恥ずかしかったり、車体に傷が付かないか不安だったりするといいう方もいるでしょう。その場合は、ドアを強めに閉める、発進前にクラクションを鳴らす、車体を揺らすなど、他の方法でも変わりとなります。
とにかく大事なことは、猫の命を守ること。ロゴマークをダウンロードして身近に置いたり、SNSでの投稿をシェアしたり、どんどん猫バンバンプロジェクトをどんどん拡散させ、冬の寒い時期には自ら猫バンバンを実践していきましょう。