妻が絶縁宣告「死後離婚」の悲惨な現実(1)夫の実家と完全に縁を切る (2/2ページ)
「私が正社員で働いていて安定した収入を得ているのをいいことに、夫はキャバクラやパチンコなどで散財を繰り返し、生活費を入れてくれない月も多かったんです。そんな時に義母が脳梗塞で倒れ、後遺症で体の一部に麻痺が残った。子供だけでなく、義母の面倒も見なければならなくなったのがちょうど3年前です」
仕事と家事と介護に追われる日々。そんな時、夫にガンが見つかり、あっという間にこの世を去った。陽子さんは未亡人となり、娘と義母との3人の生活が始まる、と思われたが──。
「夫の遺産はほとんどありませんでした。なので今後も義母の介護費用など、全て私の収入から負担することになります。これまで夫にさんざん振り回され、あしき思い出が詰まった家のことを思い浮かべると、これ以上、亡き夫に義理立てする気にはなれませんでした」
陽子さんは義母の世話を義弟に任せて、娘と一緒に家を出た。そして役所に「姻族関係終了届」を提出し、夫の実家とは完全に縁を切ったのである。
このように、届けが出されるのは、生前から夫との関係が悪化していたというケースが多い。
「夫が浮気をしていたり、お金を使い込んでいたり、妻や子供に暴力を振るっていたり。そんな夫に対して恨みを持っていた場合が多いですね。また、父親と息子の性格は似ていますから、亡くなった夫と似たような性格の両親の面倒を見ることに抵抗を覚えてしまうのです」(前出・露木氏)
監修/離婚問題アドバイザー・露木幸彦